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妊娠しました!

【妊娠しました!】

不妊症と不定愁訴の治療で通院中のKさん(41才)が結婚7年目で、

初めての妊娠が確認されました。

過去に人工授精2回、体外受精2回いずれも妊娠に至らず、

当院で鍼灸治療を始めて6ヶ月、週に一回の通院で体質改善ができた

結果、初めて人工授精で妊娠に至りました。

妊娠中も安産と健康管理のために通院されています。

東洋医学による弁証としては「肝欝気滞」でした。

Kさん、出産まで一緒にがんばりましょうね。

日本不妊カウンセリング学会

【日本不妊カウンセリング学会参加報告】
10月10日11日と東京で日本不妊カウンセリング学会が開催され、参加してきました。
ARTなどの不妊治療を受けているご夫婦の、治療に関する不安や悩みは多彩で、中には心のケアが必要な場合が多々あります。
西洋医学での不妊治療についての知識を深め、それを当院で行っている中医学による不妊治療に生かし、一人でも多くの不妊にお悩みのカップルのお役に立ちたいと考えております。

今回の2日間にわたる研究発表の中で特に興味深かったのは「日本中医薬研究会」の陳志清先生からの報告でした。

不妊治療に最も大切なことなんですが、ご夫婦お二人の心身の健康状態がバランンスがとれていないと、正常な月経周期や基礎体温の二層性の維持、子宮内膜の状態が保たれず、元気で良い卵子の採取などができないからです。

中医学では不妊症の原因(女性側)を「血虚」「お血」「腎虚」「気滞」などに分類し、漢方薬や、鍼灸治療で取りくんでおります。
ARTなどで1年以上経過してもお子さんが授からない場合で、生殖器機能には特に異常が認められなければ、鍼灸治療が奏功する可能性が高くなります。

まず、気血の循環を整え、冷えを改善し、ストレスから解放することが不妊治療では最も大切なことなんです。

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不妊症

【不妊症の鍼灸治療】

症例①
女性30才
結婚後4年間子供ができない。小学6年で初潮以後月経不順。
結婚後より月経は30日~45日間隔に変化。
産婦人科に通院して、排卵誘発剤の注射を毎月受けて体調悪化する。
排卵誘発剤の注射を中止して、鍼灸治療を始める。
「肝腎陰虚証」と診たてて、6週間で12回の治療をして妊娠を確認。
ほぼ予定日に女の赤ちゃんを普通分娩にて出産する。

症例②
女性32才
28才で第2子を出産後より、右の卵巣が腫れ、チョコレート嚢腫発症。
月経痛(+++)ホルモン注射を受けている。
「脾陽虚症」「血虚òU血」と診たて、鍼灸治療を始める。
途中卵巣の摘出Ope、2年間の鍼灸治療の結果第3子の妊娠を確認。

症例③
女性35才
結婚3年目で妊娠しない。
月経は28日周期で基礎体温は二相性で正常。
生理血塊あり、経血色は暗紅色、舌裏òU斑認める。
人工授精3回、体外受精6回受けながら妊娠しない。
「気滞血òU」と診たてて、活血理気の鍼灸治療を開始。
3年6ヶ月経過して妊娠確認。
子宮筋腫が認められたために、帝王切開にて出産。

症例④
女性37才
結婚7年目
2年前から体外受精2回、子宮内膜の状態が良くなく着床しないといわれる。
鍼灸治療は2年前から月に2回「補腎」「理気」の目的で通院。
7月中旬に婦人科受診、子宮内膜の状態が改善が確認できて体外受精実施、
8月29日妊娠7週目を確認。
鍼灸治療を続けることによって子宮内膜の状態が改善し、妊娠に至ったと
喜ばれる。

日本不妊カウンセリング学会

【日本不妊カウンセリング学会参加報告】
 
 5月31日から2日間東京の虎ノ門で、上記の学会に参加してきました。
不妊症で悩むご夫婦の、精神的なケアをし、適切な治療のアドバイスをする専門の「認定不妊カウンセラー」を目指すための勉強です。

妊娠を望み2年以上夫婦生活を営んでも妊娠に恵まれない場合を「不妊症」と定義し日本人は約10%あるといわれています。

 「赤ちゃんはまだ?」結婚した夫婦に対する周囲の何気ないこの一言に、心が傷つき悩む女性は少なくないと思います。この言葉には、わが国に伝統的な、根強い「子供のいる幸せな家庭」という暗黙の了解や、周囲からの跡継ぎに対する期待がこめられているだけに、なおさら子宝に恵まれない夫婦、ことに妻にとってはつらい響きを帯びて聞こえるのです。
 
 かって、子供は子宝としいわれ、授かるものと考えられていたが、最近の医学、医療の進歩および人々の価値観の変遷に伴い、子供は産まれるものから産むものへ、さらに、つくるもの、また、つくられるものへと、その捉え方が変わりつつあります。
 ただ、子宝に恵まれない人々が最先端の医療に対して期待を持っていることも事実です。その一方、医療や人生に対する選択肢が増したために、かえって悩みや不安を抱く人が生じている事実は否めません。ところが、子供ができないことを恥ずかしいこととして相談を躊躇したり、あるいは相談することでその恥を世間に知られるのではないかという恐れが伴うため、なかなか相談できず、その結果、また一人で悩むという悪循環に陥りやすい傾向は今でも根強くみられます。

こうした不妊の人々の悩みに応えるべく、この分野においてもカウンセリングの必要性がうたわれ始めたわけです。
カウンセリングの役割としては大きく以下の3つがあげられます。
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心の悩みの解決

この学会参加を機会に、微力ながら不妊に苦しんで悩んでいる女性や夫婦の
手助けができればと考えています。
そこには、東洋医学(鍼灸治療)による積極的な治療も含まれるのは論を待ちません。

不妊治療

妊娠しました!

月経不順と不妊症で通院していたMさん(30才)が結婚3年目で、この度
めでたく妊娠が確認できました。
この患者さまは「気血両虚」という症で、1年間週に1回の治療を続けた結果、
体質改善ができ妊娠につながりました。
不妊症には「肝鬱気滞」「瘀血」「気血両虚」「腎気虚」等その原因は様々です。
生理不順や、冷え症はもちろん、治療が長期にわたる場合は、不定愁訴が多いタイプが多いようです。
臨床家にとって、不妊症の患者さまの妊娠の成功ほど苦労の報われる治療はありません。Mさん本当に良かったですね、おめでとうございます!