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リウマチ性多発筋痛症

RA(慢性関節リウマチ)と診断され

リウマトレックスを2ヶ月処方するも

全身の関節痛が軽減しない80代の女性

赤沈やCRPが高値

過去にRAの既往歴があるために

RAの再発と診断され免疫抑制剤を処方されていた

薬が効かず赤沈・CRPも変化ないので

2ヶ月経過してようやく「リウマチ性多発筋痛症」と診断され

ステロイド処方3日目から関節痛が緩和してきた

この病気にはステロイドが第一選択で効果を発揮するが

減薬や中止~経過観察に至るのはなかなか難しいようだ

ところが鍼治療を続けていると多くの患者さんは

血沈・CRPが正常値になり

結果的に徐々に減薬でき

脱ステロイドができた患者さんは多い

鍼灸治療の介入の意義は大きいと考える

リウマチ性多発筋痛症経過良好

60代女性

昨年11月頃から頚肩のこわばり出現

近くの内科受診後藤田保大を紹介され

リウマチ性多発筋痛症(PMR)で40日入院

入院中から手指のこわばり、腫れ出現

股関節痛・下肢痛・膝関節痛が続発

CRPは23.8と高値

プレドニゾロン5㎎×3錠/日

カロナール3錠/日

退院後当院受診

弁証は痺病・気滞血瘀

3回の処置で車の運転が可能になり

9診目ほとんどの症状は消失

内服薬はすべて中止

藤田保大の主治医は短期間の主訴の変化に大変驚いていた

西洋医学的にはこれほどの短期間で痛みと関節硬縮が消失し

プレドニゾロンも中止している症例は経験したことがない様子

最近この疾患がとても多くすべての症例で鍼灸治療は有効・著効を示し

減薬→断薬できている

リウマチ性多発筋痛症の治療の第一選択は鍼灸治療であると断言できる

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リウマチ性多発筋痛症治癒

70代女性

1年前から左右の拇指~前腕の痛みで力が入らず水道の蛇口も回せなくなる

総合病院で2週間検査入院の結果

リウマチ性多発筋痛症の診断

プレドニン5㎎、プレドニゾロン1㎎、ロキソニンを処方されるも

著明な変化なく鍼灸治療開始

週に一度の鍼灸治療を始めて二か月半

治療開始早期から自覚症状は軽減

昨日血液検査の結果により経過良好につき内服薬は中止となった

痛みがなくなったことに加え、西洋医学的検査経過が極めて良好なので

患者さんは心の底から喜び「鍼治療にかかっていてよかった!」と感謝された

20年来の患者さん

調子が悪いと助けを求めて飛び込んでみえる

ここに来れば何とかしてもらえるという強い気持ちがあるので

強い信頼関係があるのは言うまでもない

リウマチ性多発筋痛症治癒

70代♀リウマチ性多発筋痛症

その後の経過は良好で、ステロイドは離脱

血液検査正常値

大学病院の主治医は薬が必要ないとの判断に至る

鍼治療への理解もあり治療は継続するようにと言われた

西洋医学的には難治性のこの疾患であるが

正しく弁証すれば

東洋医学からみると治しやすい

リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症とは?

リウマチ性多発筋痛症(PMR)は、

全身の関節や筋肉痛を起こす病気で、

血液でCRP高値、血沈亢進などの炎症反応を認めるのが特徴

西洋医学では原因不明とされている

70代♀

昨年2月肩関節の突然の痛みから発症

両肩関節・膝関節・頚部・手指関節など

全身の関節痛に襲われる

夜間痛もあり眠れない

4カ月後に名市大病院膠原病科でリウマチ性多発性筋痛症の診断

プレドニゾロン5㎎処方される

最も痛みの激しい時期に来院

”熱着痹”と診たて少数診による治療を始める

一ヶ月で日常生活に支障がない程度まで

全身の痛みや関節可動域が改善

CRP 血沈共に正常値に

プレドニゾロン2.5㎎に減量

以後極めて経過は良いが

主治医が慎重なのかプレドニゾロンの中止に至らない

この病気は少量のステロイドの処方が著効するのが特徴だが

中止により再発することがあることが中止に至らない理由

だからこそ鍼灸治療の併用が望ましいと考える

平行治療によりステロイドからの離脱も可能になると考える

脈診、舌診、共に良好

医師サイドから見れば

鍼治療の介入によってステロイドの減量、

中止が可能になる為のEBMが必要なのであろう

次回診察時に鍼治療を併用していることを伝えて

医師の指示を待つことにした

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