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フレイルについて5

一人で食事をとることが当たり前、というかたは多いと思います。

柏市が行った調査によると、一人で食事をとるかたは栄養状態が悪く、

フレイルになりやすいという結果が出ています。

高齢者の孤食(ひとりでとる食事)は非常に問題になっています。

同じ調査で、「同居者がいるのに孤食」の方は低栄養、抑うつなどのリスクが高いと言われています。

つまり、一人暮らしかどうかではなく、孤食かどうかが問題なのです。

一人暮らしでも、友人や家族と食事の機会をつくることで

食欲がでて、様々な食品をとることに繋がり栄養状態の改善になります。

一人の食事より、みんなでわいわい食べる食事は美味しく感じますよね?

意外と普通のことが、高齢者の低栄養やフレイルの予防には重要です!

フレイルについて4

フレイルには必ず筋肉の弱りが関係します。

筋力、筋肉の量が減少することを「サルコペニア」といって、

フレイルから寝たきりとなるかたに多い病態です。

サルコペニアの危険度を調べる方法があります。

「輪っかテスト」といって、自分で簡単にチェックすることができます。

「輪っかテスト」のやり方

まず、利き足では無いほうのふくらはぎの一番太いところを親指と人差指で囲みます。

この時ふくらはぎをちょうど掴める人や、隙間ができる人はサルコペニアの危険度が高いです。

隙間ができるひとは、転倒しやすく、うつ傾向にもなりやすいとも言われています。

つづく・・・

フレイルについて3

フレイルには社会的、精神的、身体的フレイルがあり、

これらはお互いに関連しあっており、

フレイル悪循環(フレイルサイクル)と言われています。(画像参照)

フレイルの悪循環を予防するためには、3つの重要な要素があります。

1.食事  2.運動 3.社会参加 です。

まず食事は、タンパク質を含んだ食事を摂ることが重要です。

特に65歳以上は、しっかりとカロリーを取ることが必要です。

高齢者は太っている(BMI28.5以上)より、痩せている(BMI19以下)ほうが

死亡率が高いと言われています。

つまり、65歳以上の方は過剰な塩分制限や、カロリー制限は必ずしも必要ではありません。

しっかりとタンパク質を摂取しながら、3食バランスよく食べることが重要です。

つづく・・・

フレイルについて2

活力や体力が衰えてきた高齢者のことを「フレイル」といいます。

フレイルの診断基準として

1.体重減少(1年間で3~4kg減少) 2.活動量低下 3.疲労感 4.移動能力の低下  5.筋力低下

のうち3つ以上当てはまる場合をフレイル、1~2つ当てはまる場合をフレイル前段階と診断します。

また身体的な問題だけでなく、認知症や抑うつ、意欲の低下など精神的な「メンタルフレイル」、

外出や地域交流の減少、閉じこもりなどを「ソーシャル(社会的)フレイル」

これらの要素が絡み合って、要介護や寝たきりとなり心身の自立が保てなくなります。

フレイルによる、寝たきり、要介護、入院などの患者が増加することで、

医療費の増大に繋がり社会的な問題となっています。

そこで、フレイルの予防には3つの大事な要素があります。

つづく・・・

フレイルについて

こんばんは、長岡哲輝です。

フレイルという言葉をご存知でしょうか。

フレイルは「虚弱」という意味のFrailtyから作られた造語で、2014年に老年医学会から提唱されました。

筋力や活力が低下している高齢者をフレイルといいます。

日本は超高齢者社会で・・・という話は退屈だと思いますが、

日本の平均寿命がどんどん上がり、元気に長生きする高齢者が増えてくる時代になります。

それと同時に、寝たきりとなり介護が必要になる高齢者も当然増え続けます。

では、元気で長生きする、いわゆる“ピンピンコロリ”な人はどれぐらいいると思いますか?

実は10%程度しかいません。

残りの70%はだんだん体が衰え、最終的に要介護状態となり死を迎えます。

元気で健康な高齢者は、やがて「フレイル」という段階を経て要介護状態に至ると考えられています。

つづく・・・

入浴について その2

入浴には他にも様々な効果があります。

まず、38℃~40℃のぬるめの湯船につかった場合、副交感神経が優位になり、

疲労回復、リラックス効果、血管拡張による血流促進が期待できます。

この場合、最低でも20分~30分はつかって、じっくりと体を温めるのが効果的です。

41℃~43℃の熱めのお湯につかった場合、交感神経が優位になり

目覚めでシャキっとしたい時や、心拍数や拍出量を高め、心肺機能の向上が期待できます。

ただし、循環器疾患をお持ちの方は控えましょう。

入浴することで、温熱刺激により傷ついた細胞を修復してくれる

”ヒートショックプロテイン(HSP)”というタンパク質が産生されます。

HSPが産生されることで、免疫力向上、アンチエイジング、美肌効果、抗がん作用など

様々な効果が期待できます。

HSPは、40℃のお湯に20分浸かる事で活性化されます。

湯船から上がった際は、体温が38℃に保たれるように体をしっかりと保温する事が重要です。

また、汗がたくさん出るため水分補給を忘れずにしましょう!

これから、冬本番!

効果的な入浴で体の芯から温まりましょう!

入浴について

こんばんは、長岡哲輝です。

ここ最近、患者様の問診をしていて気づいたのは、

入浴についてあまり関心がなく、手短に済ませている方が多いことです。

そこで、入浴の知識と効果的な入浴方法について書いてみたいと思います。

入浴の効果は

1.温熱効果により、疲労物質や痛みを引き起こす物質を洗い流し、痛みやコリを和らげる

2.お湯の浮力により、筋肉や関節への負担が軽減することで、体の緊張がほぐれる

3.お湯の圧力により血行やリンパの流れが改善し、心肺機能の向上につながる

大きくこの3つが挙げられます。

効果的な入浴の基本は、湯船にしっかりとつかることです。

意外とシャワーだけで済ませたり、熱いお湯に入って10分以内に出てきてしまう、

という方は多いのではないでしょうか。

特に冷え症、神経痛、関節痛、不眠、胃腸機能障害などをお持ちの方は

入浴自体に治療効果があることを知っていただきたいです。

これ以外にも、入浴は身体に様々な効果をもたらします。

つづく・・・

老化とは言わない

加齢に伴って発症する疾患において

医師から「老化ですからしょうがない」と

言われて落胆している患者さんは多い

東洋医学では加齢に伴って腎気が衰える

「腎虚」という概念があり高齢者だけでなく

年齢を問わず「腎虚」はある

先天的な虚弱体質による「腎虚」もあれば

後天的には過労、性生活の不摂生、慢性病による消耗

など様々なステージで「腎虚」は発生する

東洋医学では「補腎」という治法があって

衰えた腎気を補う鍼灸治療や、漢方薬があるので

加齢だから治らない諦めないこと

平均寿命伸びる

2015年の日本人女性の平均寿命は87・05歳

男性は80・79歳で、いずれも過去最高を更新した

女性は香港に抜かれて4年ぶりの世界2位

男性は3位から4位に下がった

(厚生労働省が27日に発表した「簡易生命表」による)

男女ともがん、心疾患、脳血管疾患の「3大疾患」による死亡が減った

3大疾患で死亡する確率は女性が46・92%、男性が51・60%だった

三大疾患による死亡が減ったこと平均寿命を伸ばしたが

長寿世界一の座は香港に譲ったようだ

100歳でも健康長寿

100歳以上の高齢者が全国に6万1568人いることが

11日厚生労働省の調査で分かった

前年から2748人増え初めて6万人を超えた。

一昨日のNHKスペシャル「あなたもなれる“健康長寿”」は面白かった

長生き自体がもはや当たり前となる中

次なる関心は認知症や寝たきりにならずに

どれだけ元気に年を重ねられるかにシフトしている

その健康長寿の秘密を解き明かすカギを握るとして

いま、世界各地で注目されているのが「百寿者=センテナリアン」の研究だ

なぜか寝たきりが少なく、最後まで元気な人の割合が高いという共通項を持つ”センテナリアン”

最新の研究で、特殊な人だけではなく

誰でも条件次第で到達できるのではないかという可能性が浮上してきた

番組には世界の「スーパー百寿者」が続々と登場

共通しているのは100歳を超えると

脳にインプットされる情報のうち

生きていくうえでマイナス感情をもたらす情報は入りにくくなり

相対的にポジティブな情報が入りやすくなって

100歳を境に急上昇して大きな幸福感を感じていることだ

死が間近に迫っている年齢にも拘らず

人生を幸福感に満ちた気持ちで過ごすことができれば

長生きも悪くないなと思った

還暦後40年も生きられるのなら

やりたいことはたくさんあるし

今から始めても遅くはないなと

夢が膨らんだ(笑)

人生ポジティブに行きましょう!