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大人のADHD

不注意なミスが多い

じっとしていられない

衝動のコントロールが難しい

こんな特徴がある注意欠陥・多動性障害(ADHD)

子供に多い発達障害と思われていたのが

大人のADHDも多いことが解ってきた

同じことを何度注意しても

覚えられない・注意力がないなどで

困っている事例は多いのでは

大人の場合は正確な診断を受けて

告示と傷害の説明をすることで

「自己評価を高めること」がポイント

繰り返すミスを防止する方法を一緒に考えたり

上手く行動できたと時の「ご褒美」を

本人と一緒に考える等の支援が有効という

ADHDの人は新しいことに取り組むのが得意で

発想が豊か、瞬発力や社交性もある

排除ではなく得意なことを伸ばす方向で考えるといった

配慮を社内で共有し実行することが必要

熱中症にご注意

最近軽い熱中症と思われる症状の方が多い

主訴は頭痛・めまい・吐き気

多くは日中長時間外にいることで水分摂取しても

熱がこもってしまい発症する

鍼で清熱し、場合によっては刺絡が有効

夜になっても気温は下がらず

熱帯夜は死語となった

熱中症に注意しつつ

時にはしっかり発汗させることで

体内の熱を冷ますことができる

冷房の部屋に入りっぱなしも注意が必要

モートン病に百会(右)

モートン病とは

足の第3-4足趾間(第3趾と4趾の向かい合う側)のしびれ、

疼痛、灼熱痛などの多彩な神経症状が出現する疾患

以前もこのブログに書いたが

西予医学では難治性であるが

鍼治療が非常によく効く

50代女性

総合病院整形外科でモートン病の診断

ステロイドの内服薬と鎮痛剤の局注

接骨院に通院するも全く変化がなく当院に来院

右足部に触れると激痛、足関節の底屈、背屈、内反、外反が不可

夜間痛で数回目が覚め眠れない

弁証は右少陽胆経経気不利

取穴は百会(右)に3番鍼で10分間の置鍼

患部が熱(++)でicing10分

3回の治療でVAS10→1~2に軽減

関節可動域は正常

夜間痛消失

西洋医学モートン病=難治性の疾患

東洋医学モートン病=治しやすい疾患

患者さんの笑顔

内科医師からの紹介患者さん

どこに行っても治らない慢性の下肢痛

初診の時から口元はへの字で眉間にしわがより

眼を見て話さない

2回の治療で大腿部の灼熱感を伴った痛みは治まった

それでもへの字の口元は変わらず、アイコンタクトができない

適切な医療が受けられなかった患者さん特有の

医療不信があると感じた

固く閉ざされた心を開く糸口が下肢静脈瘤だった

今まで5件の病院に行ったが改善せず病気でもないとも言われたとのこと

早速細絡への刺絡(細い糸屑状の静脈から放血する処置)

を試み、瘀血が大量に出ると下肢の不快な症状が改善

への字の口元が緩み、初めてみる笑顔に繋がった

患者さんと心がつながる”鍼灸”って素晴らしいと感じる瞬間だ

小児癲癇

小児の癲癇治療

3才女の子

静岡小児癲癇センターで治療中

小児鍼(銀古代鍼)を始め4ヶ月

月2回の発作がこの3カ月全くなくなった

主治医は減薬しているのにもかかわらず

発作がないのに驚かれている様子

小児癲癇の専門医がこの事実を認めていただくことが

東洋医学で小児鍼の癲癇治療を進める我々の使命と思う

統合医療の織田医師が常々言われていることは

鍼治療をした結果を定期的に受診している医師が効果判定する

これが鍼灸のエビデンスとなると

慢性胃炎は梅核気だった

胸のつかえが主訴の患者さん

以前内科で慢性胃炎と言われているので

胃が悪いと思って来院

よく調べると、胃の問題はない

”梅核気”という「気の停滞」が原因

後谿の一本で速やかに主訴は寛解

胃が悪いと思い込んでいたので

好きなコーヒーをやめていたが

一日2杯までならOKとした

患者さんは鍼の効き目に驚くが

我々にとっては日常の出来事

とはいえ

ビックリされて喜ばれることは

我々の喜びでもあることは勿論だ

肝鬱による手のしびれ

50代女性

主訴:両手のしびれ

現病歴:4ヶ月前から発症

総合病院整形外科で自分で「腱鞘炎かもしれない」というと

信じがたいが局注をされる

接骨院では問診も検査もなくいきなり頚肩部をマッサージを受け悪化

常時しびれが酷くなる

総合病院で頸椎レントゲン検査を受け

「軟骨がすり減り骨のとげで神経を圧迫している」との診断

耳鳴りもするようになる

処方薬内服するも不変

眠れないほどしびれと痛みがひどくなり

救急外来受診するも「老化現象なので治らない」と言われショックを受ける

他の病院では精神科に行くように勧められさらにショックを受ける

当院患者さんのご紹介で来院

いつものように1時間の問診、体表観察

左後谿、左肝兪に鍼を打つ

暫くしてしびれや痛み、頸肩部の痛みはほぼ消失

適切な治療を受けられずに

病院をたらいまわしにされた挙句の「肝鬱気滞」

こういった症例では鍼で上手く気を動かすと

簡単に主訴は寛解することが多い

外科手術後の後遺症への鍼治療

頚髄症の外科手術において

時に狭窄する頸椎に骨移植をして固定することがある

当然術後は頸椎可動域が低下し

放置すると激しい頸肩部痛や

広範囲に強い筋緊張を伴った痛みが発生する

外科医は手術は成功しているので治療法はないと

患者さんは見放されることになる

頚髄症の手術の後遺症に対する鍼灸治療は

痛みや関節可動域を改善することは勿論

心理的な抑鬱状態からも解放される

頚髄症に限らず

観血的な処置後、特に関節を固定術を行った後に

鍼灸治療をいち早く行うことでQOLが著しく改善する

多くの外科医にこのことを知って頂き

医療連携ができることを望んでいる

起立性機能障害の治療

高校生陸上部男性

運動後に時々突発的に気色が白くなり、頭痛と視野がぶれて

原因不明の症状から惹起する不安感の訴え

内科医から起立性機能障害の診断であるが治療法はない

血圧を詳しく測定すると

治療前に仰臥位で128/50㎜Hg 立位で94/60㎜Hg 

起立性低血圧による不定愁訴と診たてることができた

”百会の置鍼後”に血圧を再度測定すると

仰臥位で118/48㎜Hg 立位で118/60㎜Hg 

主訴に影響する収縮期血圧の変動は全くなくなった

週に一度の通院を一ヶ月程度続けることで治る見込みと

本人と母親に説明することで不安感んも癒えたようだ

鍼一本の素早い効果に新人スタッフが大いに驚いた様子

血圧測定するときははポーカーフェイスだよ

形成陰茎硬化症早期治癒

40代男性

半年前に急性前立腺炎発症

抗生剤などで治癒したが

陰茎の先端は常に赤く腫れて

ピリピリした痛みが間歇的に感じるという

電話での相談を受け診させていただくことになった

西洋医学的には形成陰茎硬化症の疑いとの診断で

すぐには治らないとも言われて

新婚さんでもありかなり深刻な様子

仕事でかなりストレスフルな状態とみた

弁証は肝経鬱熱

8番鍼で右蠡溝(実側)に30分置鍼

3診目で陰茎先端の発赤を伴う腫れの範囲が縮小

痛みの頻度も少なくなった

4診目の今日で主訴は消失

夫婦生活も可能になって治癒とした

蠡溝(れいこう)は足厥陰肝経の流中が全部生殖器に関与しているので

陰部に関わる疾患を治す非常に重要な穴処である

※藤本連風先生著経穴解説より引用

半年間続いた陰茎の腫れと痛みが早期治癒に至った症例