北辰会の素晴らしさ

北辰会専用カルテを用い

時系列的問診、体表観察、弁証

処置は一本の鍼

神経を集中して一本の鍼を打つ

西洋医学で治らない病、難病が沢山治っていく

耳鳴り、重症筋無力症、ラムゼイハント症候群による顔面神経麻痺

特発性骨壊死(膝関節)、SD(痙攣性発声障害)、逆流性食道炎

リウマチ性多発筋痛症、ジストニア、原因不明の微熱・・・・・

鍼が少ないほどこういった難治性疾患は良く効く

関西医科大学心療内科セミナーでの初診問診は

北辰会の問診手法そのものであった

どちらも病気を診るのではなく、

全人的医療として

心が身体に与える病気を捉えるレベルが相当高い処にある

という点で一致していると思う

眼圧のコントロール

60代♀

網膜委縮、緑内障により眼圧亢進する

定期的(週に一度)の鍼治療で

眼圧右21左18が

左右共15~16に低下

眼圧のコントロールができている

緑内障を治癒せしめることはできなくとも

眼圧が安定していれば手術の必要もなく

日常生活での不安もなくなるので

鍼治療の介入する余地は大いにあると考える

IMMSとは

アリゾナ大学でDrワイル博士の統合医療プログラムを履修されたある医師が

鍼灸統合医療支援システムIMSS(Intergrative Medicine Support System)という

全国の優良鍼灸治療院と日本統合医療支援センターと患者さんの間をつなぐ

ネットワークづくりに取り掛かっている

現在このネットワークに参加する日本中の志のある鍼灸師に呼び掛けを始めた

このネットワークが構築されると

タブレット端末によるインターネット回線を利用し

患者さん情報の共有、医師から鍼灸師への紹介状、回答書の送受信

治療内容の共有化、エビデンスの蓄積、等々

今後の鍼灸治療が大きく転換する可能性を秘めている

今までの統合医療の枠を超えた素晴らしい発想だ

詳細はまだ報告できないが

当院としては積極的に参加し、協力したいと考えている

がん患者さんの治療

癌患者さんの治療をしていて思うこと

①癌細胞が消えているのに再発予防のために

抗癌剤を使い続け強い副作用で苦しむ患者さん

②放射線や抗がん剤を使っても癌細胞が全身に転移

痛みはあるが鍼で疼痛のコントロールができる元気な患者さん

①の症例は抗癌剤を使っていない期間の健康状態は極めて良好

胃の気の脈も有力、食欲もあり生活に困ることは無い

鍼治療にも良い反応を示し、免疫力を高めることが癌の再発予防となっている

②の症例は元々体力があるので、抗癌剤の副作用を自覚しない

胃の気の脈は有力、痛みは鍼治療で緩解するので、ペインコントロール

をしながら癌との共存を目指す

そこに東洋医学の介入する余地は大いにあり

がんは鍼灸治療の相対的適応症ともいえる

新米お母さん

新米お母さんは

赤ちゃんの抱き方が大事

生まれた瞬間から赤ちゃんはお母さんの匂い

肌の感触、優しい声を記憶していく

お母さんが緊張していると

赤ちゃんにも緊張が伝わる

肩や腕の力を抜いて

優しく慈しむように抱っこをする

母子は一心同体

お母さんがリラックスすることで

赤ちゃんも情緒が安定する

小暑とは思えない暑さ

昨日の七夕は24節気の小暑

梅雨明けが近付き、少しずつ暑さが本格化し始める頃

小暑から大暑の時季を暑中と呼ぶので

暑中見舞いはこの期間内に送る習わしとなっている

しかし、今日東海地方は早くも梅雨明けで猛暑日連続である

夜中も気温が下がらず、エアコンなしでは寝付けない日が続きそうだ

暑さの邪気を”暑邪”といい、内熱をこもらせ、熱は上亢し、のぼせ

不眠、頭痛、鼻閉、口渇、眩暈等々不定愁訴の原因となる

清熱作用があり、身体の水分を補う食材を摂取し

清熱解毒作用のある”苦味”をアクセントにつかうとよい

≪熱を冷ます作用のある食材≫

豆腐、トマト、きゅうり、空心菜、もやし、白瓜、冬瓜、なす、ジュンサイ、キウイ、

すいか、なし、パイナップル、メロン、マンゴ等

≪体の水分を補う作用のある食材≫

豆腐、緑豆、くず、きゅうり、くわい、きくらげ、冬瓜、トマト、はす、梅、キウイ、

スイ力、 なし、パイナップル、メロン、桃、レイシ、レモン、りんご、ぶどう等

鍼灸院臨床研修制度

鍼灸学校の夏休み期間中を利用して

愛知県鍼灸専門師会主催の

鍼灸院臨床研修制度という

学生向けの実際の鍼灸臨床を自由に見学させるという

画期的な企画が今年もスタートする

学生を受け入れる登録鍼灸院は5件とまだ少ないが

どこも”医療としての鍼灸治療に取り組んでいる鍼灸院だ

鍼灸師の教育で未だに足りないのは”臨床実習”

業界をあげて臨床実習を受け入れる鍼灸院を増やす努力が必要

当院は10数年前から夏休みは常に開放して学生を受け入れている

真剣勝負の現場を見せるという”緊張感”と

”学生と語り合う”のが好きで続けているようなものだ

見学がきっかけでスタッフになった学生も多く

卒業後5年以内の愛知県鍼灸専門師会会員も応募できるので

どしどし申し込んでほしい

左後谿著効

80才♂

慢性的な腰痛・右肩観察痛

60代大腸癌で開腹Ope

左腹部に縦に20㎝のOpe痕あり

その為に臍が右に5㎝移動している

左後の気の偏在と診たて

左後谿蓮風鍼3番で10分間置鍼

直後に全ての痛みが消失

本人家族とも驚き不思議そうな表情であったが

最後には一本の鍼で痛みが取れた事を実感し笑顔で帰られた

空間診を巧みに操るとこの様な劇的な効果が期待できる

宇宙鍼灸研究会

少し古いニュースソースではあるが

古典医学の鍼灸にとってセンセーショナル話題なのでご紹介する

明治国際医療大学 臨床鍼灸学教室 今井賢治教授が

「宇宙鍼灸研究会」を立ち上げ2010年6月24日付で

JAXA希望利用フォーラムに正式に研究会として登録された

【宇宙鍼灸科学研究会の目的】

伝統医療である鍼灸治療を応用することで

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士が遭遇する

医学的なリスクを軽減し、より安全で効率的な活動を支援したい

これまでの鍼灸の実験研究や臨床研究から

循環動態の改善や、疼痛の緩和、乗り物酔いの予防と軽減

内臓機能の調節、筋緊張の緩和、免疫能の改善

ストレスの軽減などに関する知見が積み重ねられてきた

これらの項目は、JAXA 宇宙医学生物学研究室が課題とする

「宇宙における生体変化」に一致する

さらに、東洋医学の『未病』へのアプローチは、

いわゆる予防医学的な視点として、宇宙飛行士が ISS 内で遭遇する

様々な身体的・精神的なトラブルに対して対処できる可能性もある

これらを狙いとして、宇宙鍼灸科学研究会を発足させた

以後、具体的なミッションを作成し、確実な成果を上げる一歩として

2010 年10 月15 日に明治国際医療大学においてキックオフセミナーを開催している

今年の10月に開催される日本鍼灸師会の全国大会in岡山では

「宇宙と鍼灸~健康長寿を探る」と題し

明治国際医療大学教授 今井 賢治氏

JAXA(日本宇宙開発機構)小林 智之氏

倉敷芸術大学教授 内田 輝和氏

等がパネリストとなって県民公開講座が開かれるので

その後の進捗状況を知ることができるかもしれない

宇宙飛行士の健康管理に鍼治療が用いられることは夢ではないようだ

不眠に失眠のパイオネックス

不眠症の患者さんはとても多い

鬱病や双極性障害で長期間催眠導入剤、睡眠薬、安定剤等複数の

抗精神病薬を内服している重度の不眠症は

心神へのアプローチが必要だ

軽度の不眠証は殆ど鍼灸治療で改善するが

治療効果が1~2日しか続かない患者さんに対して

”失眠穴”(踵の中央)にパイオネックスZEROを添付して

催眠鎮静効果の持続が確認できた

パイオネックスZEROは鍼ではないので踵に体重がかかっても

無痛で安全、簡単便利

どの証に対して有効かを検証中