(一社)愛知県鍼灸師会研修会

昨日は(一社)愛知県鍼灸師会主催第41回鍼灸研修会が開催された

國分先生(鍼灸師)からは

運動器疾患の鑑別診断の必須の

徒手検査法の実際の講義と実技

西川先生(中医師)からは

体質に対応し、弁証別の中医学から見た薬膳の解説

西川先生は2回目の講演で予定を大幅に超過し

脱線した裏話がとても面白く

臨床にも役立つ内容だった

薬膳は奥深く臨床の幅を広げる為にも

時間をかけて知識を深めたいと強く思った

鍼灸師会研修会

明日は第41回(一社)愛知県鍼灸師会主催研修会の日

講師選定、会場、備品、等の雑務でほぼ2か月を費やして準備に追われた

演題1

「臨床研による徒手検査の実際」 講師:本会会員

演題2

「第2回中医薬膳セミナー」 講師:西川 修先生(中医師)

参加人数の予測が難しいがレジュメの資料は30部用意した

セミナー終了後は鍼灸学校の教師との懇親会

教員と鍼灸師会のパイプを太くすることで

学生の研修会の参加、臨床見学制度の告示、卒後の鍼灸師会への入会等々を

促してもらいたいと考えている

突発性難聴著効

主訴:突発性難聴・耳鳴り

70代女性

1年前から耳鳴り発症

半年前から難聴も続発

耳鼻科での処置は無効、徐々に増悪

患者さんのご紹介で来院

弁証:腎虚・肝鬱化火

処置:患側の胞膏に40㎜2番で10分置鍼

   3診目から20分置鍼、

経過:耳鳴りは消失・聴力も改善

   TVの音量が26→22に減る

※補腎で使った胞膏が大変有効であった

 S先生の見事な症例

呼吸と心その2

心を鎮める呼吸

基本は腹式呼吸が望ましい

臍下丹田に気を収めるように意識して呼吸する

氣を臍下に収めておけば

議論しても怒りで冷静を失うことなく

貴人の前でもあがることなく

スポーツをする時にも実力を発揮できる

道士が気を養い

修行者が坐禅するのも

みなこの気を臍下に収め

本来の元気をじゅうぶんに活かすためなのである

呼吸と心

【安定した呼吸とは】

「氣息」というという言葉がある

「氣息」とは息遣い、呼吸そのもののこと

氣の動きは呼吸の影響を大きく受ける

風という大地の「氣息」の変化で”天氣”も変わるように

人の”氣持ち”も息に表れる

「息」という字は「自」の「心」と書く

「自」は鼻を正面から見た象形文字

つまり心が鼻からの息に表れてしまうことを意味している

自然の風は人には制御できないが

息は自分で制御できるものである

不断は自律神経に任せてばかりの呼吸だが

心のままに息も青色吐息になるのではなく

むしろ息のほうから心をコントロールできないか

お釈迦様はとにかく呼吸を意識せよとおしゃったし

荘子は意識して踵で呼吸していたという

深く静かな呼吸をすることで

心も安らかに整えることができるということ

気の動きと呼吸について

≪七情や寒熱における気の動きについて≫

怒れば気は昇り

喜べば気が緩み

悲しめば気が消える

恐れると気は巡らず

寒ければ気は塞ぎ

暑ければ気は泄れる

驚けば気は乱れ

労すれば気は消耗し

思えば気は結ばれる

いかにも複雑微妙に心の在り方に従って気は変化する

そして気の変化とともに呼吸も変化する

心の在り方で安定した深い呼吸ができなくなるのだ

とあらば安定した呼吸を心がけることで

七情の気の乱れを整えることができるとも云える

次回に続く

寿命についてその3

貝原益軒の「養生訓」には

「長寿ならんも短命ならんも、我が心のままなり」と云う

ここでの心とは心がけのこと

わが身を損なうものは”七情”である

怒り

憂い

悲しみ

恐れ

驚き

喜び

思い

これら七情が”過ぎる”と気血を消耗し

五臓のアンバランスを生じる

何事もほどほどがよろしいようだ

寿命についてその2

全国の100歳以上の高齢者は昨年度5万8820人(厚労省H26年度調査)

50年前と比較すると300倍も増加しているのだ!

貝原益軒氏は「養生訓」のなかで

人の命は自分の心がけによって決まるのであって

天のせいではない

老子もそういっているといる

ちなみに老子は中国の春秋時代

160歳あるいは200余歳までも生きたとされ

道教の始祖とされる人物である(真偽はともかく)

以下続く

ことが12日敬老の日」を前にした厚生労働省の調査で分かった。女性が87.1%を占め、初めて5万人を超えた。前年から4423人増え、44年連続の増加

寿命について

ひとの寿命は何故か生まれつき決まっていて

変更の利かないものだと思い込んでいる人がいる

しかし、これは大きな誤解である

「寿命」とは死んでしまった場合にそれを納得するための言葉であり

考え方であって、決して未来が決まっているというのではない

以下明日に続く

言葉の力で患者を癒す医師

今朝のNHKで共感した番組

北海道・南富良野町にある小さな診療所で

2週間に一度自分で筆を持ち

2千以上の詩をつくり言葉の力で患者を癒やす医師がいる

「嬉しく楽しい時よりも、悲しく辛い時にこそ、人生一つ深まってゆく」

作者は、診療所の医師、下田憲さん67歳

これまで2千以上の詩をつむいできた

地域のかかりつけ医として下田さんが、心がけているのは

どんな時も患者の心に寄り添うことだ

詩は、そんな下田さんが患者に接する中で生まれ

待合室にいつも掲示してあり

患者さんのココロを解きほぐし癒してくれる素晴らしい言葉が並んでいる

こんな医療人になりたいと思わせる真心あふれる医師だった

アットホームな