うつ病治癒
60代男性 うつ病
主訴:吐き気で食べられない・寝付けない・頻尿・不安感・体がだるい・体重減少・じっとしておれない
現病歴:一ヶ月前から寝付けなくなり、恐ろしい夢で目覚めて眠れない
近所の精神科受診しうつ病と診断、催眠導入剤、抗不安薬を処方され内服し
気分が悪くなって中止、総合病院精神科に転院するも薬の副作用でぼーとして一度で中止
鍼灸治療を求めて来院
直感的に危険な状態と判断、再度精神科受診を促し、抗うつ剤、催眠鎮静剤を処方される
鍼灸治療を週に一度続けながら減薬→断薬→治癒を目指すことを説明
弁証:心肝気鬱・肝気犯胃
処置:内関・後谿の一穴を取穴
経過:週に一度の通院で薬の副作用はなく食欲が増し、胃が楽になる、睡眠も良くなり
半年後に抗不安薬を中止、抗うつ薬は半分に減薬、8カ月後極めて頸窩が良く
主治医の判断で全ての薬を中止
以後一ヶ月間経過を診て経過良好なため治癒となった
考察:このまま放置しておけば危険なうつ病と判断
薬に抵抗があった患者をあえて再受診を促し
鍼灸治療を併用することで副作用もなく、良い結果をもたらし早期の治療に至った
うつ病の治療で最も大切な信頼関係は
患者のご兄弟の紹介で来院されたため
初診から良好であったのが良い結果をもたらした