傷寒論④

少陽病

太陽病が5~6日経過し

寒熱往来(発熱と悪寒が交互に現われる)

胸脇苦満(みぞおちから悸肋部にかけて重苦しく抵抗がある)

食欲不振、脈が硬く緊張した弦脈を呈する時は

病が少陽病に移行したことを示します

少陽病は、陽病の中で太陽病と陽明病の中間的な病型で

太陽病の表、陽明病の裏に対し病は表裏の間

すなわち半表半裏にあると考えられます

少陽病では病邪に対する抵抗力が弱まっており

病邪と生気の力関係が一進一退するので

発熱したり悪感を生じたりします

少陽病では呼吸器や胃腸に症状が現れやすく

風邪をひいても養生ができなかったり

適切な治療がなされないと病は進展します

代表的な処方は小柴胡湯です、鍼灸は三陰交を補い、後谿、天枢、大巨等の反応を

よく調べて決定します