摂食障害の鍼灸治療|過食と嘔吐を繰り返すケース

徐々に変化が見えてきた過食症のケース

「普通に食べたい」

涙ながらに語ってくれたのは、ある20代の女性でした。

成人式をきっかけにダイエットを始め、わずか3ヶ月で13kgの減量に成功。

1日の摂取カロリーは500〜800kcalという極端な制限で、BMIは16台まで低下していました。

ある日、お菓子を一口食べてしまったことをきっかけに過食が始まり、その後は嘔吐が習慣化。

神経性過食症と診断されました。

「食べたいのに食べられない」「治りたいのに治るのが怖い」——そんな心の葛藤を抱えて来院されました。

まず大切にしたのは、彼女の”食の好み”に寄り添うこと。

「間食しても大丈夫だよ」と声をかけながら、無理のない範囲で摂取カロリーを増やしていきました。

そして何より、過食してしまったときの気持ちを安心して話せる――そんな”語りの場”を意識的に作るようにしました。

東洋医学的アプローチで心と体を整える

東洋医学の視点では、こうした状態は「肝鬱気滞(かんうつきたい)」と捉えられました。

ストレスが強くなることで気の巡りが悪くなり、心身のバランスが崩れてしまう――そんな状態です。

鍼灸治療では、肝の経絡を中心に施術を行い、気の流れを整えることを目指しました。

さらに耳鍼も併用することで、満腹中枢へのアプローチや食後血糖の急上昇を抑える効果も期待できました。

関係性がもたらす「治りたい」という力

治療を通じて最も大きかったのは、「失敗しても受け止めてもらえる」という安心感だったのではないかと思います。

その安心感が、彼女自身の中にあった「治りたいけど怖い」という葛藤(両価性)に気づかせ、前に進む力になったように感じています。

治療を重ねるうち、嘔吐の回数は週1回にまで減少しました。

そして今、彼女は2月からの留学という夢に向かって、しっかりと前を向いています!

西村先生の素晴らしい症例でした。

まとめ

摂食障害への鍼灸的アプローチは、ただ身体に鍼を打つだけではありません。

患者さんの言葉に耳を傾け、寄り添い、安心できる関係性を築くこと。

そして東洋医学の知恵を活かしながら、心と体のバランスを整えていくことが大切です。

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一人で抱え込まずに、ぜひ一度ご相談ください。
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