最善を尽くす

こんばんは、長岡哲輝です。

突然ですが、皆さんは鍼灸に何を求めますか?

ある研究で、鍼灸治療を受けたことのある人を対象に、

「鍼灸をどのような目的で利用したか」ということに関する調査が行われました。

結果は、80%以上が筋肉や関節の痛みなど、運動器系に関わる“症状の軽減”が目的でした。

そのほかには、“疲労回復”、“健康増進”などが挙げられています。

別の調査では、鍼灸師に求めることとして「治療の技術が高いこと」が最も多く挙げられています。

当院へ受診される方の主訴で最も多いのは、研究結果と同じく腰痛、肩こり、膝痛などの症状です。

当然患者さんは、「腰痛を治してもらいたい」と思って受診されます。

では、痛みが鍼で取れればそれでOKでしょうか? 

スキルが高いことが重要でしょうか?

前置きが長くなりましたが、

本当に鍼灸師に必要なのは、「技術を売ること」ではなく「生活を支えること」だと思います。

苦痛を抱える患者さんの“生活”、その先の“目標”を支えることが必要なのです。

柔軟な視点を持って、ひとり患者さんに「最善を尽くすこと」が鍼灸師の役割だと思っています。

この症状にこのツボが効いた!

というのは、あくまで“施術”という鍼灸治療の一面を切り取っただけです。

セルフケア、運動療法、食事、社会参加、地域連携、在宅医療、養生、予防….

鍼灸治療以外にも、ひとりの鍼灸師としてできることは非常に多くあります。

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