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鍼灸医療の情報発信

昨日名大医学部内研究会での会話

大学病院勤務の臨床心理士の先生に

「過敏性腸症候群」や「小児発達障害」は

鍼治療が良く効くんですよと言うと

大変驚かれたとともに、発達障害については

小児科学会で是非症例報告をしてください!と嘆願された

我々には全日本鍼灸学会という学術団体があり

多くの疾患の症例報告やシンポジウムが毎年開催されている

医師の参加も増えているが、所詮身内の学会での報告は

外には届かないのだ

我々鍼灸師が医師の学会で症例報告することで

医学会での鍼灸の正しい理解を促し

西洋医学では治療法のない「小児発達障害」の

お子さんを一人でも多く救うことになると強く思う

鍼灸学会勉強会

昨日は名大病院内の鶴友会館で

愛知県鍼灸学会主催研修会があった

演題は「小児脳障害に対する頭鍼療法と体鍼療法の併用について」

「中医師による漢方薬の処方について」

大先輩のT先生による小児脳障害の治験データーは大変価値があり

48症例の有効率は疾患にもよるが60~70%

小児の癲癇には優位に有効性あることがEBMに基づいて示された

愛知県鍼灸学会代表の山田鑑照先生(医学博士)の論文によって

小児脳疾患の有効性に確信を持って治療を積み重ねたことを強調されていた

以下は山田鑑照先生HPの論文ページアドレスなので参考にされたい

http://www.geocities.jp/kansho55/ronbun/dis9.htm

また、名大付属病院所属の中医師 胡暁晨先生は

中国の漢方薬やエキス剤の生薬を実際に舐めたり、飲んだりして

味覚で薬効を勉強させていただくという

貴重な体験をさせていただいた

漢方薬の治法治則も大変興味深く

有意義な2時間だった

院内勉強会

今夜は院内勉強会

スタッフに発達障害の中医学的な弁証分類と治法の解説をし

個別のカンファレンスをした

先天の腎気不足を素体として

湿邪によって湿痰の形成

気滞~気逆・内風を生じる

心神不安

小児の場合原穴診などの体表観察が難しいケースが多いので

どのようにとらまえるのかを意見交換をした意義は大きい

自閉症・発達障害について

2~3才の自閉症・発達障害のお子さんの受診が増えている

増えるのは、当院の小児鍼治療で言葉や運動機能の向上が

顕著に認められるお子さんのご両親のご紹介が多いから

何故自閉症や発達障害に至るのかを

「神主学説」によって

導き出せるのではないかと考えている

予防医学として自閉症・発達障害を未然に防ぐために

何が必要なのかを治療を進めながら検証してみたい

小児発達障害

2~3才で言葉のコミニュケーションができないお子さんに対して

小児鍼はとても有効かつ積極的な治療法となる

体質や気質によって効果の発現にばらつきがあるが

2~3回の治療で言葉が出始め、周囲が変化に驚くといったケースもある

言葉は耳から脳にインプットされメモリーできていても

自分の言葉として情報を処理してアウトプットができない

小児鍼で軽い皮膚刺激を全身に施術することは

脳循環の改善に繋がり、アウトプットが始まると

言葉のメモリーが多ければ日に日に言葉が増えていく

御両親はお子さんに対して神経質にならず

おおらかに接し、沢山褒めてあげること

スキンシップを怠らないことがとても大切

発達障害を病気と捉えずに”個性”と認識して接することだ

発達障害の治療

2歳の男の子

言葉が遅く、運動機能も発育が遅いと心配していたが

驚くことに小児鍼を2回治療してから言葉が明瞭になり

語彙も増えてきたと喜ばれる

小児の反応の良さはこちらも驚かされることも多い

http://www.bn-acp.com