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名大統合ヘルスケアチーム RTDに初参加

昨日は、名古屋大学医学部附属病院で開催された、

第32回統合ヘルスケアチームのラウンドテーブルディスカッションに初参加しました。

統合ヘルスケアチームは、多職種で構成される医療チームです。
https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72705358.html

様々な問題を抱える患者を、各視点からディスカッションして、

最善の治療を模索するのがラウンドテーブルディスカッション(RTD)です。

今回は、コーディネーターを務める総合診療科の伊藤先生からご招待いただき、

RTDに初参加させていただきました。

初参加にあたり、チームの皆様に自己紹介とこれまでの研究分野についてお話をさせていただきました。

総勢21名の先生の前での自己紹介は本当に緊張しました^^;

症例検討では、慢性疼痛や神経症など、複雑な心理社会的背景を抱えている患者を

ディスカッションしました。

特に、臨床心理士の面接内容とアセスメント能力には本当に驚きました。

患者から出てくる言葉のひとつひとつを拾い上げて、的確に心理状態を考察する能力は

我々も学ぶところが多いと感じました。

懇親会では、学生の飲み会のような大盛り上がりとなりました(笑)

次回は、3ヶ月後。

いろいろと情報収集をして望みたいと思います。

在宅医療カレッジ まとめ

・年間1兆円ごとに医療介護費は増大している、行政や制度に頼ることは今後難しい

・65歳以上が急増して、3人で1人の高齢者を支える時代から、

 1人で1人を支える時代へと変化してきている。

・人生の最後は必ず医療・介護が必要になる、「残りの人生をより楽しく」を目標にする

・疾病の治癒、社会復帰を目指す医学モデルから、病気を抱えながらでも生きていけるよう、

 本人の強みを生かし、環境を整える「生活モデル」へシフトチェンジ

・病気の予防には、まず食べることが重要!

 過度な塩分制限、カロリー制限は低栄養の引き金に

・病気になっても、住み慣れた地域で最後まで暮らしていくためには、
 
 家族、友人、地域とのつながりなどの社会関係資本を根っこに、
 
 医療と介護が連携していくことが重要。

講演の内容で重要なお話をまとめました。

ひとりでも多くの人に、今後の日本が進んでいく未来のこと、

いま自分たちにできること、を考えるきっかけになればと思います。

在宅医療カレッジ in 京都 参加報告 その3

社会とのつながりが寿命を決める

以前、ブログで孤食(ひとりで食事をとること)の問題についてご紹介しました。

https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72702058.html

男性の一人暮らしや、同居者がいるのに一人で食事をとっている男性は、

うつや低栄養のリスクが高まります。

人間の健康には、社会や人とのつながりが重要なことが分かってきました。

社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)という言葉があります。

人間は本来、家族、友人、地域に支えられながら生活を送っています。

家族の絆、地域での交流、ご近所付き合いなど。

人と人とのつながりが人間の健康には大きく影響しているという考え方です。

ある研究では、社会とのつながりがなく孤独な人は、たくさんのつながりを持つ人と比べて

死亡するリスクが2.8倍高かったという結果が出ました。

また、入院した場合サポートしてくれる人がまったくいない場合は、

6ヶ月以内の死亡率は60%と非常に高いことがわかりました。

皆さんはどれぐらい、人や社会との関わりを持っていますか?

仕事での役割、家族との関係、友人との付き合い、ボランティアへの参加・・・

このような関わりが多ければ多いほど、人生を豊かにしてくれます。

人とのつながり、社会とのつながりこと長生きの秘訣なのです。

在宅医療カレッジ in 京都 参加報告 その2

低栄養の悪循環

低栄養は悪循環を生じ、寝たきり死亡の原因となります。

低栄養状態であると診断された高齢者は、約3年後の生存率が20%未満と極めて低いと言われています。

持病やストレス、うつなどにより活動量が低下すると、食欲が低下し、

食事摂取量が減少することで低栄養状態に陥りやすくなります。

一度低栄養状態になると、骨格筋量が減少することで転倒、骨折しやすい状態となってしまいます。

そして、入院・手術により免疫力が低下し肺炎などの感染症を合併し、寝たきりとなる悪循環に至ります。

糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などにより、厳格な塩分・カロリー制限をすると

高齢者では、低栄養が進み、骨格筋が減少しやすくなります。

65歳以上は、厳格な食事制限よりも、しっかりとカロリー・タンパク質を摂取することが必須。

佐々木先生は、ハンバーガーや牛丼をたまには食べましょう!とおっしゃっていました。笑

栄養状態が人生の質を決める、といっても過言ではありません。

在宅医療カレッジ in 京都 参加報告

会場内で描かれたブリーフィング

昨日は、京都の池坊短期大学で開催された、在宅医療カレッジに参加してきました。

講師の佐々木先生は、日本一規模の大きい在宅クリニックを経営されている内科医です。

先生の講演のなかで、いくつか印象に残っていることや、特に先生が強調されていたところを

自分なりにまとまて書いてみます。

今までの日本の医療とこれからの医療

これまでの日本の医療は、短期的なリスク回避、安全優先、制限中心、弱点重視などで

病気になったら治療する、障害にはリハビリを行い社会復帰を目指すという

「医学モデル」が中心になっていました。

しかし、これからの日本は75歳以上の高齢者が急増して、疾病も複雑化するため

病気を治癒、完治することが難しくなります。

医療費は、年間1兆円増大しており、今までのように社会保障制度に依存することはできません。

「何かあったらすぐ入院」では、いずれ限界がきます。

これからの医療は、病気になっても住み慣れた地域で幸せに暮らしていけるよう

「地域で支える医療」へと変化していかなければいけません。

その人の強みを生かし、最適な生活環境を整える「生活モデル」へとシフトチェンジが必要です。

つづく・・・

明日は京都へ行ってきます

https://www.pt-ot-st.net/index.php/seminar/detail/55651より引用

明日は、「在宅医療カレッジ in 京都」に参加するため、京都の池坊大学へに行ってきます。

ご講演される先生は、日本一の在宅医療のネットワークを経営しておられる、佐々木淳先生です。

佐々木先生のご講演には、これまで何度も衝撃を受けました。

明日は、どんなお話を聞けるか楽しみです。

参加報告は、また次回!

水曜勉強会

3/6(水)は院内勉強会でした。

今回はO先生退職に伴い、患者の引き継ぎ。

それ以外のメンバーは、経穴の位置の確認と、切診を先輩スタッフから学びました。

しばらく、西洋医学的な内容の勉強会が続いたので、久しぶりの東洋医学のお勉強です!

次回で一旦、肩関節痛の鑑別・診断は終了!

上半期で西洋医学的な鑑別方法を習得しよう!

http://www.[n-acp.com]

水曜勉強会

今日は、水曜勉強会でした。

本日の課題は「肩の理学検査」です。

肩関節は、とても可動性が高い関節です。

そのため、関節、筋肉、靭帯などが複雑な構造をしています。

肩が痛い、挙がらないといってもその原因は様々。

筋肉や関節包の炎症、腱板の断裂、拘縮など・・・

それらを鑑別するために必要なのが「理学検査」です。

写真の検査は、「インピンジメント徴候」という検査です。

これは、筋肉の断裂や拘縮などを鑑別する検査です。

今日もフタッフ同士ペアになり互い教え合いながら、楽しく勉強できました!

スタッフの皆さん、これで肩の診察はバッチリですね!!?

水曜勉強会

こんばんは、長岡哲輝です。

今日の水曜勉強会は「骨、筋、経穴の触診」を行いました。

我々鍼灸師は、体表から骨や筋肉を触診したり経穴の反応を見て、治療する部位を選択します。

その上で重要なのは、正確な部位に治療を行うことです。

鍼治療は、位置、深さ、手技によって治療の効果に大きく差が出ます。

高い効果を得るためには、まず正確な筋肉や骨、経穴(ツボ)の位置を理解しておく必要があります。

今回は3人ペアになり、ベテランの先生が新人の先生にアドバイスしながら正しい位置を確認しました。

お互い新たな発見があり、明日の臨床に生きるいい勉強会になったのではないかと思います。

今日も22:30までみなさんお疲れ様でした!

鍼灸学科設立40周年を祝う会 参加報告

画像は明治国際医療大学facebookより引用

昨日は、明治国際医療大学の鍼灸学部設立40周年を祝う会に参加してきました。

明治国際医療大学は、1978年に日本で初めて鍼灸の短期大学が設立されました。

その後4年生の鍼灸大学になり、大学院も開設されたことから、日本一の鍼灸大学となりました。

私が参加した記念講座は「かけ算で鍼灸の未来を考える」というテーマで、

明治国際医療大学のOBの先輩方に、今鍼灸師に必要なことや

これからの医療のありかたについて熱くご講演いただきました。

その中でも、私がとても共感したのは豊明医療センターの寺澤佳洋先生のご講義でした。

寺澤先生は、明治国際医療大学をご卒業後、医師免許を取得し現在は総合診療医として、

地域医療や在宅医療の分野でご活躍されています。

寺澤先生は、「地域で活躍する鍼灸師と医師をつなぐ役割を担うことが今後の目標」とお話しされました。

私自身も、地域医療に携わるクリニックや病院との連携を図っていくことは、

大きな目標であり、可能性を感じている領域のひとつです。

さらに、寺澤先生の義理の妹は、明治国際医療大学の29期で僕と同級生なのです!

まさにセレンディピティと呼べるめぐり合わせに感動しました笑

この業界にいると、不思議と同じ価値観を持つ人との出会いがあり、それが歯車となって

様々なことが回り始めるという経験は少なくありません。

この不思議な出会いを機に、少しずつ目標に向かって前進していきたいです!