デスクワーカーのリスクその5

日本は平均の座位時間の中央値が平均420分と

世界の中で一番長いことが分かっている

その理由として考えられるのは労働時間の長さだ

日本はもともと労働時間の長い国であった

週休2日になってから全体の労働時間は劇的に下がってきてはいるものの

週休2日のしわ寄せが平日にきてしまい

1日当たりの労働時間が増えたことが

座位時間の増加に深くかかわっている

以下続く

デスクワーカーのリスクその4

一日60分程度体を動かし

かつ座位時間が4時間未満の人と比べると

一日5分程度しか体を動かすことがなく

8時間は座って過ごしている人は

約60%も死亡のリスクが高まるという報告がある

このような長時間の座位が身体にもたらすリスクは

海外で「Sitting is new smoking」や

「Sitting is killing you」と

呼ばれるようになっている

海外ではそれほどまでに危険視されているのだ

以下続く

デスクワーカーのリスクその3

座り過ぎるていることがメンタル・ヘルスや

認知機能の発達などに影響しているのではないか

という研究もおこなわれている

高齢者の場合は会社人から地域人に移ると

生きがいを失い、何もすることがなく

家でじっと座ってテレビを見ているケースも少なくない

そのことが認知機能の低下を早める可能性もあるという

以下続く

デスクワーカーのリスクその2

最近海外の医学系雑誌「Annals of Internal Medicinne」では

長時間の座位行動は総死亡率や心血管疾患死亡・罹患

がん死亡・罹患、糖尿病の罹患など

それらに対するリスクファクターになるという論文が発表されている

NHK、BS「血糖値スパイク」の番組によると

デスクワークが長いと食後の血糖値の急上昇になりやすく

活性酸素によって、がん、心血管疾患、脳梗塞、認知症等のリスク要因となると報告していた

九州大学の本田貴紀氏の研究では

30分以上連続して座っている時間が多い就労者は

メタボリックシンドロームの発症リスクが高まることも分かった

以下次回に続く

デスクワーカーのリスク

世界中でデスクワークを主とした座り仕事が増えている

「座り過ぎること」が心身に及ぼす影響に注目が集まっている

長時間にわたる座位は、さまざまな疾患のリスク・ファクターにもなり得るという

日常に潜むこのリスクを回避するにはどうすればよいのか

知るべきリスクと身につけるべき習慣について述べる

次回に続く

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問診と医療面接

当院に初めて来院された初診患者さんには

トレーニングを受けたスタッフ(鍼灸師)が

問診室で約1時間程度問診させていただく

この問診は所属する勉強会の「北辰会」専用カルテの内容に基づいて行われ

主訴・現病歴・既往歴・負荷試験・職場家庭環境・七情・飲食二便・睡眠等々多岐にわたる

例えば「頭痛」が主訴の場合、頭痛が起きる根本的な原因や

病の背景を捉えることに重きを置くので、様々な側面から問診を進めていく

患者さんが訴える苦しみに耳を傾け病苦をもたらした原因を探ること

病苦がその人にどのような意味を持っているかを確かめるために交わされる

患者さんとの対話、これこそが問診ではなく実は「医療面接」というのである

医療面接はある特定の話題について突っ込んで話し合うこと(対話)で

患者さんを主人公として物語にまとめ上げていく作業が含まれる

ここでいう物語とは”ナラティブ”という

西洋医学で解決しない慢性の主訴に対して、我々がアプローチする

医療面接は「患者さんという”人生の私小説”を一冊読もうとする行為」であり

個人情報も多分に含まれる為、信頼関係を築きながら対話を進めるといった

高いコミュニケーション能力が不可欠となる

信頼されて対話を進めるためには幅広い知識と人生経験が必要でもある

花粉症の季節

今年も花粉の飛散する時期が近付いてきた

花粉飛散数は前年の夏の気象に影響する

2016年の夏は、全国的に気温が高く

九州・四国・近畿・東海地方では高温・多照などの

花芽が多く形成される気象条件がそろったため

多くの地域で花粉の飛散数は例年を上回り

前シーズンよりも非常に多い予想だ

東海地方では昨年比で240%も多くなると気象庁は予測している

名古屋では本格的な飛散は3月以降の予想だが

すでに鼻水、くしゃみ、目の痒みを訴える人が増えている

これは、花粉の影響よりも寒暖差によるアレルギーによることが多い

下焦の冷え→上焦の熱によって発症するので

上下のアンバランスを整えたうえで

耳のツボに0.3㎜のパイオネックス(皮内鍼)で90%改善する

花粉飛散量の気象庁のHP(はなこさん)

http://kafun.taiki.go.jp/map.aspx?AreaCode=05&Time=2017020118#

院内勉強会

今夜は院内勉強会

運動器疾患基礎知識第2回

頸部痛・上肢痛について

鍼灸適応症

1・頚椎症

2・胸郭出口症候群

3・頚腕症候群

4・頚椎症性頚髄症

5・頚椎捻後遺症(鞭打ち症)

6・バレー・リュウ症候群

7・頸椎椎間板ヘルニア

類似する症状の鑑別する疾患

1・肩関節疾患(五十肩・肩峰下滑液包炎・腱板炎・腱板断裂・上腕二頭筋長頭筋腱炎等)

2・手根管症候群

3・関節リウマチ等

鍼灸不適応疾患

1・頚椎・頚髄腫瘍

2・頚椎カリエス

3・頚髄損傷

4・パンコースト腫瘍

5・上腕神経叢の神経損傷

首が痛い、肩が痛い、腕が痛い、しびれる・・・と言って来院される

患者さんに対してまず西洋医学的な疾病分類をし

鍼灸不適応症を鑑別してから施術することは当然

医師との連携が必要な場合もある

X-P検査・CT検査・MRI検査などの画像診断を読影できることも必要なスキル