老荘思想その2

「他人と比較する心」

世の人々は多くは、美しいものは美しいと認識している”つもり”

だが、これは正しくはない

世の皆が善は良いものだと認識しているが

これも正しくない

その理由は、善と悪、難しいとやさしい、長いと短い、高いと低い

強いと弱い、金持ちと貧乏、美人と不美人・・・・・

このようにすべてを「他人と比較する心」から人は認識している

ゆえに真理(道)を知った聖人は、このような「比較する」区別をせずに

無言のままで自分の生活態度により正しいことを実行して人に見せるのである

聖人は万物の自然のままの状態を尊重して自分の手を加えることをしない

万物を育成しても縛り付けず、悪いことをしても見返りを求めない

物事を達成しても、その名声や評価を求めない

そもそもその必要がないという

なぜならば、他人も含めてこの世の全ての物事が聖人の「持ち物」

であることを知っているから

<解説>
老子の視点はとてつもなく巨大で、

まるで宇宙から無数の星の中の一つである

地球を見ているかのような気持ちの視点である

私たちも小さい視点で生活をしていると

社会生活で嫌なことばかりを感じてしいがちになる

しかし、広い宇宙から地球を眺めるような気持で生活すると

細かいことに執着して悩むことをやめていくことができる

”他人も自分自身である”という、愛情をもって人が生きていれば

この世はもっと良くなると説いている

老子の思想その1

これが正しい人生(道)だと言い表せるような人生は

本当に偉大な人生(道)ではない

これが本当の「名前」だと呼べるような名前は、真実の名前ではない

天地が創られた時には名前などは存在せず

万物が生み出されたあとにそれらは勝手に名づけられたのである

だから無欲な心を持って見れば”名前に左右されない”

物事の本当の姿を人は見ることができるであろう

欲望のままでは、人は物事の上辺の姿しか見ることができない

名前(人の地位)に左右されてしまうのである

私たちは日常生活において他人の外観や学歴、肩書だけを見ようとはせずに

「相手の気持ち・本質を見る視点を持つこと」が大切であるとともに

家族にも、家族の気持ちを「見ようとする心」を持つことが大切である

と老子は説いている

老子の思想

夜空の不動の位置に輝く北極星は古来より旅する人々の道標だった

これと同様に古代中国に生きた老子の思想には

長い時を経ても不変の真理と叡智がある

約2500年前に老子が表した言葉ほど

内容がまったく古びた心真理を表現しているのは

他に類をみないことは驚き以外の何物でもない

暫く老子の言葉から現代人の生きる道標を探ってみようと思う

PM2.5アレルギー

今朝雲ひとつない快晴であるはずの空が淀んでいた

環境省の「そらまめ君」でPM2.5の値を

10月29日のデータまで遡って調べたところ

10/29の名古屋市の殆どの定点観測値が36ug/m3以上

今日も16~25ug/m3と高値だった

快晴の日程大気の汚れを目視で判断しやすい

喉の痒みや咳、鼻づまりなどアレルギー症状が見られる人は

耳の特有なツボに有意な反応があり

0.3mmのパイオネックスを貼ると有効であることは

当院の多くの症例で実証されている

隣国の経済発展が様々な形で日本に影を落としている一例だ