鍼で口内炎は治る

口内炎はありふれた疾患で

多くは1~2週間で自然治癒する

慢性化して難治性の口内炎の患者さんは多いが

鍼治療が最も有効な治療と言える

東洋医学では口内炎を「口中生瘡」といい

弁証分類は

脾胃積熱・陰虚火旺・中気不足

虚実の弁別がいるが、脾胃の実熱が多く

足陽明胃経”れい兌”の刺絡が著効する

手陽明大腸経の肩ぐうの瀉法も有効

春は脾胃の実熱が肝木の影響を受け上蒸して発症することが多い

殆ど1~2日で治癒するので、速効性に患者さんは驚く

臨床とは

今日ある往診先の患者さんから言われたこと

「先生はいつも元気が良くて健康そうね~」

有難い言葉と感謝する

病を持っている人にとって

治療家は病気を治すためのエネルギー

(気)を発していなければならない

このエネルギー(気)をスタッフ皆が持っていると

この治療院に入るだけでホっとして

病気が治ったような気になる

ベッドに横になるだけで心が落ち着く

と言われることは治療院の勲章だと思う

あとはそれぞれの持つ個性、人間性、知識、技術

が”バランスよく”保たれること

鍼灸の専門性

ある求人サイトの担当者が説明に来て思ったこと

求人する事業所のほとんどが接骨院、鍼灸マッサージの治療院

中には主とする治療法がメニューと称して鍼灸以外に複数あって

一体何が得意なのか、専門性があるの理解不能だ

我々のように”鍼灸治療の可能性”に挑戦し

東洋医学を深めることで、専門性を追求する鍼灸師がどれほどいるのか

少なくとも求人サイトに登録している事業所からは見えてこない

鍼灸学校からは毎年数千人の鍼灸師が卒業しているが

鍼灸師として腕を磨く為の雇用がどれほどあるのか

この業界の不透明なところだ