第47回三県合同研修会報告

9月8日~9日に名古屋KKRホテルで

第47回愛知・岐阜・三重・三県合同研修会が開催された

延べで110名の参加者

朝9時~17時までびっちり詰まった過密スケジュール

昼食時はランチを食べながら鍼と艾の製造工程のセミナー

休む間がなく濃密な講義の連続であったが

皆集中して聴講して頂き

大変充実した内容で満足だった、という感想が大半であった

準備に追われた苦労が実り、理事全員で反省会を開いたが

スケジュール通りに滞りなく進行したことで

皆充実感が漂い理事全員のココロがが一つになった時間だった

今日のブログはお休みします

今日は研修会のためブログはお休みします

10日は研修会の報告です

第47回三県合同研修会

第47回、愛知・岐阜・三重 三県合同研修会が9月8日9日に開催される

愛知は開催県であることや、学術部が主体になって準備を進めているので

この2~3ヶ月間は仕事の合間や休日は準備に忙殺されている

理事の中にPCが壊れて使えない人がいたりするので

足並みがそろわないこともあったが

昨日深夜に全ての準備が整い

週末の開催に向けて万全の態勢が取れたと思う

参加者は事前申し込みで60名弱あるので

当日参加者を入れると80人弱と読んでいる

会場の名古屋KKRホテルは86名迄入れるので

立ち見が出ることはなさそうだ

コンセプトは”21世紀の鍼灸ビジョン”~難病治療への取り組み~

プログラムの作成から始まり演者の選定、演者との講演内容の細かな調整

抄録の作成、ランチョンセミナーの企業との交渉

当日の進行表の作成、参加の電話による呼び掛け

メールやPCがある時代に生まれて良かったと思うが

デジタルメディアがあるがゆえに縛られることも多かった

とはいえ、こういった中規模の研修会は

関わる人々とのコミュニケーションが充分にとれたうえで、

協力理事の気持ちが一つになれば必ず成功すると信じている

あとは会場から借景できる名古屋城が雨で霞まないことを祈るのみだ

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院内勉強会

今夜は院内勉強会

スタッフに発達障害の中医学的な弁証分類と治法の解説をし

個別のカンファレンスをした

先天の腎気不足を素体として

湿邪によって湿痰の形成

気滞~気逆・内風を生じる

心神不安

小児の場合原穴診などの体表観察が難しいケースが多いので

どのようにとらまえるのかを意見交換をした意義は大きい

頭痛に火曳之鍼

昨日は大阪で北辰会の研修会がありスタッフ等6名で参加した

午後からの藤本蓮風先生の公開臨床に

10名ほど自覚症状がある会員が治療を受けた

頭や気を使うと後頭部痛が発症する患者への治療

金の太いてい鍼を関元にあてしばらくして

上の気が下に降りて楽になったという

翌日頭や気を使っても頭痛は起きなかった

火曳之鍼も金のてい鍼の”太さ”で効き目がかなり違うことが理解できた

金の相場の高騰で同じ鍼を今作ると数十万円するので

さてどうしたものか思案中

火曳之鍼

心窩(みぞおち)や胃土(胃を診る穴所)に気の停滞がある場合

多くは肝気が上に突き上げられることによって生じる

18金の細いてい鍼を関元(臍下3寸)に軽く当てるだけ

上昇の熱を下焦に曳き降ろすことができる

患者40代♀

ストレスフルで胃が重い食べると胃がもたれ、腹が張る

火曳之鍼を数十秒関元に置いていると

患者さんは「胃のつかえが下の方に下がってて消えた」との感想

鍼をせずとも時に驚く効果が認められる

「気が動く」という事実は患者さんがよく知っている

臨床見学の学生

鍼灸学校の夏休みの間

臨床見学の学校指定治療院の当院は

10人程度の見学生を受け入れている

単位制となっていないので

見学に来る学生は皆真面目で熱心

但し皆治療法に迷いがある

どういった診たて方をすればよいのか

学校では統一された東洋医学的診断法がないといっても過言でない

何度もこのブログで叫んでいるが

全国統一して黄帝内経・素問・霊枢を教科書にすべきだ

この2400年前の東洋医学の永遠不変のバイブルを

学校教育で取り入れることで学生の迷いが少しはなくなるはず

あとは卒後に様々な治療法を選択して自らの生涯教育とすればよい

卒後の研究や勉強さえできない鍼灸師は自然淘汰される

打鍼研修会

昨日は所属する中医学研究会北辰会の夏季特別研修会があった

スタッフ3名とOGと一緒に参加

テーマは「腹部打鍼」

午前は夢分流腹診をベースとした腹診の手順と実技

午後からは参加者同士で体表観察を交えて

腹部の邪に対して打鍼だけで整える治療を

繰り返し反復練習した

”相曳之鍼”の微妙な圧の加え方で速やかに

脈状や腹部の邪の変化が現われることに感銘した

今日から臨床で早速で活用して効果を実感

北辰会方式の基礎を確認してリセットし

日頃の疑問点を解消することができたので

有意義な研修会だった

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リベド血管炎の症例

30代♀

中学生から下肢に紅斑が発症

当初は軽度であったが20才から悪化

下腿内顆周辺に潰瘍ができ激痛

悪化と軽減を繰り返し

30才で「リベド血管炎」の診断

歩き過ぎる、疲れる、梅雨時等に悪化

内出血→潰瘍→激痛の繰り返しで日常生活に支障あり

難病治療に取り組む当院HPをご覧になって来院

弁証:お血症・湿困脾土

治法:駆お血・健脾・去湿

取穴:公孫・三陰交・太衝など一穴のみ適宜取穴

   潰瘍の形成される経絡の井穴に刺絡

経過:今年の梅雨~夏は潰瘍ができない

   疲れたり、下肢に負荷をかけても悪化しない

   生理血塊がなくなり、生理血色も暗紅色がなくなる

   お血が駆除されたことが確認

   
結語:まだ経過観察が必要であるが

   西洋医学では治療法がないこの病気にたいして

   中医学による弁証論治と少数鍼、刺絡が効果的であり

   治癒への可能性を見出せたことは大きな意義があり

   この病で苦しむ患者さんへの朗報となるであろう

低音性の耳鳴り

40代♀

開業した24年前からの患者さん

当初の椎間板ヘルニアの治療治癒しており

健康管理で週に一度の治療を続けている

時に右の耳鳴り(ブーンという音)

が増減する

弁証は「肝腎陰虚症」

治法は右照海

最近は睡眠不足がなければほぼ消失した