ランナーズハイ

朝焼け

ランナーズハイ

5年前にうつ病発症した男性患者さん

鍼治療を2年前から始める

徐々に薬が減ってきた

数ヶ月前から”自分の意思で”ジョギングを始めた

5㎞を30分で走れるようになる

マラソン大会の参加をお勧めした

完走できるか不安を覚えながらエントリーした

10㎞ハーフで名古屋アドベンチャーマラソンに出走

1時間で完走した結果は

”ランナーズハイ”を経験したようだ

「みんなで走ることがこんなに楽しいとは思わなかった!」

と感動した様子、ランナーズハイという”特効薬”である

完走したことで持久力・忍耐力もついたはずである

職場復帰の強い追い風になることを期待している

風邪の予防

風邪の予防

風邪の邪気には”寒邪””燥邪”が多いことは既に述べた

冬至を過ぎて、気温が下がり北風が吹く季節

皮毛は閉じて”寒邪”から身を守る準備をしている

そのような季節に大量に汗をかき汗腺が開くと、

一気に寒邪が衛気を破って裏に侵入する

所謂”邪生闘争”では寒邪の奇襲を受け、

生気が破られる、負け戦である

体は悪寒し、発熱、節々が痛み、激しい咳、喉の痛み

という急性症状が現れる

故に先人は冬は体力を消耗するようなことは避けるべし

と言っているのである

一見体が頑丈そうな若いスポーツ選手が

冬にひどい風邪を引くことが多いのはこの為である

汗腺が開いている時にはくれぐれもお気をつけ下さい

[]

風邪の治療

MIHO MUSEUMにて筆者撮影

風邪の治療

風邪の初期症状に鍼治療は速効性を示す

40代♀

寒気と鼻水(透明)咳、じっとりとした発汗、体のだるさ、熱はない

中医学では風邪がどの位置(病位)にあるかを弁別する

風邪の初期は体表で邪気と生気が”邪生闘争”をする

言葉を換えれば病は”戦い”なのだ

生気が勝てば邪気(風邪)が負けて病は癒える

この患者さんの場合は”風熱表症”と診たてた

左合谷に一本鍼を打つ

浮いていた脈は落ち着き舌苔も薄くなる

10分後寒気とじっとりとした汗はすぐ引いた

治療した夜は咳も出ずにぐっすり眠ってスッキリしたと元気な様子

今日は左外関に一本鍼を打つ、肺兪にお灸をすえた

鼻水が止まった

あとは、生気がしっかりしているので自然に治る

”勝ち戦”となったわけである

一本の鍼

可児市バラ園にて筆者撮影

一本の鍼とは

最近の新患さんにはほとんど鍼一本で治療をする

たった一本の鍼ゆえによく気を動かすことができる

アラユル疾患に有効

先日8年ぶりに来院された患者さん

前回は不眠症が鍼治療で治った

今回は高血圧で頭がふらふらする

血圧は180/100

充分な問診と体表観察

鍼を一本うつ

10分後に血圧は132/60に下がった

患者さんはもっと沢山鍼を打ってという

8年前は4~5本の鍼を打っていた

その印象が強く残っている

しかし、血圧を下げたくて来院された

一本の鍼で上は48下は40も下がったのである

これ以上の治療は必要ないことを説明して

やっと納得された様子

なにより血圧が安定し気分も良くなった

何故血圧が上がったのかを説明した

患者さんはココロの問題だと気づいたようである

心身一如

ココロとカラダはひとつである

うつ病治癒

京都のとあるお寺 筆者撮影

以前報告した牧師さんの経過

抑鬱症状、意欲の低下、強い不安感、不眠

全ての症状が2カ月の鍼治療で消失

結局抗うつ剤は使わずに目覚ましく元気になられた

本人曰く「意欲がでてきて、前向きに考えられる、不安感もない」

お血もなくなり、左の背部の強いこりもなくなった

今後は長期間内服している催眠鎮静剤(夜間1錠)を

治療を続けながら徐々に減量してクスリなしで眠れるように

導くことが必要、鍼治療をすればリバウンドもなくなる

ココロの病は増える一方

東洋医学で弁証して、一本の鍼を打つ

あとは自分の体が治してくれる

そして病の根本に本人が気付けば治癒する

http:///www.n-acp.com