「肝」の研修会
今日は午後から毎年恒例の「肝」の研修会
スタッフ、外部参加者合わせて12人でこの後浜松まで移動し
午後は休診となります
開業時の治療は
寸3、4番の中国鍼に低周波通電
殆どの患者さんに4番鍼の低周波通電治療
実証で効く人にはとても良いが
虚証の人にはドーゼ過多になることも少なくなかった
脈診舌診に基づいて、体質、虚実を見極め
刺激量を調整しながら徐々に細い鍼を増やし
低周波通電を止めて
現在の治療スタイルに少しづつ近づいていく・・・
突発性難聴の40代女性
発症は2週間前
ある朝突然患側の耳が塞がり
ザーという耳鳴発症し難聴に
近所の耳鼻科受診、突発性難聴の診断
毎日点滴に通院するが、悪化するためD総合病院に転院
ステロイド点滴を続けても聴力は低下し続ける
発症2週間経過し母親から相談があり当院受診
弁証:肝鬱気滞
処置:患側後谿10分
第2診
処置:患側滑肉門20分
第2診後にD総合病院受診し聴力回復
聴力レベルが平均20dbの改善を認める
突発性難聴は発症後速やかに鍼治療を始めると
ステロイドが効かない難治性であっても
西洋医学的な標準治療よりはるかに有効だ
第1子を鍼灸と人工授精で授かり
第2子は鍼灸とタイミング法で授かった妊婦さん
妊娠初期から不正出血が続いて12週が経過した
毎日1~2回生理用ナプキンを使用
脾不統血と診たて
隠白に左右整えの灸を13壮
治療後から不正出血は止まり
2週間経過も出血はなし
脈診舌診も良好
今夜は院内勉強会
花粉症患者に対する耳ツボ取穴練習
1月末頃から花粉症は増え始め
多いときには1日20人以上が花粉症の治療を受けるほど
院内の統計では86%の有効率
新人スタッフは今から練習
耳の形は千差万別で
ピンポイントでツボを探すのは熟練が必要
その他のスタッフは
体表関節実技と美容鍼実技
鍼灸学校時代から交際していた現在の妻と
平成1年の10月に結婚、後に一男一女を授かった
昭和天皇の崩御、新しい年号が始まる大きな時代の流れの中で
開業、結婚と続き慌ただしい平成の幕開けとなった・・・
開業して半年で患者さんが半日で20人を超え
家賃、光熱費、生活費が賄えるようになったので
午前中の整形外科を退職し
朝から夜まで一日診療が始まった
お世話になった整形外科では
半年間で多くの運動器疾患を学ぶことができ本当に感謝している・・・
夢分流の腹診
患者さんの腹壁を丹念に調べていくと
病のあるものは必ず腹壁に異常な緊張や弛緩
或いは腠理の広がり、熱感、冷感、発汗の異常などが現れる
とりわけ腹壁の緊張が現れるところを”邪”という
ここで重要なことは
夢分斎の邪の診断、治療の部位は点としてではなく
面として広がりとして捉えていくことである
しかもその面は単なる平面ではなく
一定の深さ、厚みを持っている
すなわち腹部の邪を立体的に捉えていることがポイント
江戸時代の禅僧、夢分斎が著した「針道秘訣集」
ここには打鍼の由来と有効性が説かれている
技術とともに大切なことは「人の病を治したい」という一念
これこそが医療の原点であり
苦しんでいる患者に「なんとか楽になって欲しい」と
一生懸命に治療することが医の原点である
患者に接する時
雑念、邪念のない素直な気持ちで接することが大切で
その時治療家の本来的自我をもって診断治療を行えば
患者の生体情報をあます所なく鏡のように映し出し
的確な治療が行えると説いている
治療家として患者と接するときの心の在り方を説いているという点で
この書物は稀有な存在
今夜の院内勉強会
新人M先生の刺絡、吸角の練習
冬は井穴刺絡が増える季節
発熱、咽頭痛、結膜下出血、アトピー、しもやけ、耳鳴など
指の末端からの井穴刺絡は応用範囲が広く即効性があるので急性疾患では多用する
慢性頭痛疾患では、瘀血証に対する吸角の刺絡も良く使う
最小の刺激で処置する技術を身に付けるには練習あるのみ
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