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尿管結石治癒

40代女性

今まで感じたことのない腰の激痛で救急車で搬送され

尿管結石で腎臓が腫れているとの診断

体外衝撃波結石破砕治療「ESWL」が治療の第一選択

患側の腎兪付近の鈍痛を訴える

患側章門穴に8番鍼で横刺20分置鍼

腎兪の鈍痛が徐々に消えていき

2週間後の体外衝撃波結石破砕治療の予約日

腎臓の腫れは引き、尿管結石は消失していた

担当医師は首をひねって

「石がなくなっているねー」と不思議がっていたとのこと

章門穴は気滞によって形成された邪気を散らすことができる

※藤本連風先生著「経穴解説」より抜粋

歯肉炎の歯痛を神道で治す

交通事故後遺症の患者さん

3か月整形外科医でリハを受けるも改善せず

脳神経外科医の紹介で来院

1ヶ月の治療で8割主訴が軽減し希望が見えてきた

今日は元々歯肉炎があり左下奥歯が疼くという

神道に置鍼10分

上焦の熱が取れるとともに歯痛は消失

苦悩の表情が穏やかに、脈も枯弦脈が滑脈に緩む

歯科の領域の症例

2週間続く右の下顎の痛みで相談があった患者さん

歯科医は歯には異常がないが三叉神経の痛みでは?

内科医は特に異常は見られないとの診断

困り果てて電話相談を受け当院受診

右下顎は腫れて右下の歯肉を望診すると

赤く腫れて臼歯に叩打痛あり

鍼の応急処置はしたが、これは歯科の領域だ

かかりつけの歯科にその場で電話してもらい再診の予約がとれた

患者さんは痛みの原因が解って安心した様子

盆休み前の慌ただしい診療の一風景

迅速かつ正しいジャッジが求められた一症例

風寒表証

昨日は一日所用で妻と外出

夕方珍しく異常な疲れを感じ家で横になっていた

脈診すると浮弦数(一息8.5至)

風寒表証と診たて

左外関に15分置鍼して寝ること30分

食欲はなかったがたまたま鍋料理だったので

食べた後から体が温まってようやく元気が出てきた

その後脈は滑脈となり一息5.5至(健康時の脈)

今日は多忙であったが一日元気に臨床をこなすことができた

手当が早くでき、こんなとき鍼灸師でよかったといつも思う

治りますか?

ときに電話で問い合わせがあり

私の症状(病気)は治りますか?

と質問されることがある

患者さんをまだ拝見していなくて

電話だけでは”治ります”とは言ってはいけない

臨床家の責任はとても重いものである

適応症であれば”良くなりますから一度診させていただけますか”

これが誠意ある対応というものだ

初診で問診、体表観察、治療して、脈や舌の良好な変化を確認でき

確信があれば”治ります”としっかり伝えることは必要

今夜は院内勉強会

新患カンファを3例・小児のメンタル疾患の著効例をF先生より1例

新患さんがとても多く、興味深い症例をピックアップ

カンファレンスが多くなっている

易疲労について

慢性的に疲れやすい(体がだるい)という主訴は非常に多い

西洋医学的に易疲労を分類すると

糖尿病・甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症・貧血・脱水

消化器の疾患・心不全・肝機能障害・腎不全・急性腎炎

慢性疲労症候群・重症筋無力症等多岐にわたる

西洋医学の検査を全く受けずに来院された場合

1・問診によって上記の疾患の除外診断をする

2・上記の疾患の疑いがあれば開業医師へ紹介する

3・西洋医学的な治療が第一選択であれば鍼灸は介入しない

西洋医学による診断が確定または、異常が認められない場合

1・あらゆる疾患に対して東洋医学的に弁証し、北辰会式少数鍼で介入する

東洋医学による弁証分類

1・暑耗肺胃気陰:盛夏の暑熱の時期に起こる熱中症

2・脾虚湿困:疲労や飲食不節によって脾が虚し水湿が停滞し、全身の疲労倦怠無力感が生じる

3・気血両虚:気血が不足し栄養状態が低下して生じる

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振れ幅の小さい生活

名大医学部付属病院総合診療科の松葉医師曰く

総合診療科の患者さんは

生活の振れ幅が小さい人が多い

手帳にぎっしり予定が入っている人は

振れ幅が大きい生活

仕事以外で、人と会う、習い事、趣味、運動、旅行、食事,etc.

つまり、身体にも心にも刺激や変化がある生活が健康には必要ということ

単調で刺激のない生活をしている人は愁訴が多くなりがち

但し、年齢や体力、持久力、持病に応じた

適切な振れ幅の範囲を知ることが必要だ

目がしょぼしょぼする

60代以降の女性に多い主訴

「目がしょぼしょぼする」という訴えがある

眼科ではアレルギー、ドライアイ、白内障の初期など

様々な診断がされ点眼薬が複数処方される

アレルギーではないのに

アレルギーの点眼薬を処方されている症例で

起床時に目ヤニで目が開けられないという訴えが多い

点眼薬を中止して鍼治療をするとほとんど改善する

多くは腎虚によるので補腎の処置と腰眼への置鍼

病名がつかない目のしょぼしょぼに鍼治療は有効だ

ガングリオンは鍼灸治療で治る

        我が家のクリスマス用トールペイントのお飾り

ガングリオンとは、手首や足首、肘など関節の周囲にできる良性の腫瘤

大きさは大豆大からウズラの卵大まで様々で、殆どは痛みを伴わない

稀に神経を刺激して痛みを伴うこともあるが、

整形外科では注射で吸引するが、再発が多く外科的に摘出手術もあるようだ

関節液や腱と腱鞘の潤滑油である滑液がガングリオンの袋に送られ

濃縮してゼリー状になることが西洋医学的な病態

肘関節にできた直径3㎝のガングリオンの症例

整形外科では経過観察といわれたが

数回の鍼灸治療で完全に消失

鍼灸治療で消失したガングリオンは再発は皆無

鍼灸治療は、不要な液体は自然に身体が吸収する生体のもつ機能を

高めることができるから早期治癒ができると考える

シンプルなダイエット法

患 者:食事療法をしようと思うのですが、カロリー計算が面倒で・・・

鍼灸師:それなら、良い方法がありますよ

患 者:それは何ですか?(興味津々)

鍼灸師:朝と晩に体重を測定することです

患 者:朝と晩に体重計にのる?

鍼灸師:そうです。体重が増えていると体重計にはのりたくないものです

    逆に、体重計にのると、食事を意識し始めます

患 者:どんな食べ物が太りやすいのですか?

鍼灸師:人によっても違いますが、ベスト3は、カレーライス、お寿司、ラーメンです

    炭水化物の摂取を減らすことです

患 者:なるほど。

鍼灸師:体重グラフにその結果をつけると食事療法のはげみとなりますよ

患 者:はい。わかりました。頑張ってつけてみます(嬉しそうな顔)

鍼灸師:カロリー計算を使わない、シンプルな食事指導を行うことも一つの手です