細絡刺絡
60代♀
主訴:疲れやすくこむら返りが起こりやすい
右下腿陽輔あたりに1円玉程度の細絡(静脈の微細な毛細血管が網状に広がっている)
を認め吸角で刺絡をすると、10回も吸角を取り換えるほど瘀血が大量に出た
その後体全体が軽くなり、よく動けるようになって大変喜ばれる
瘀血証に対する細絡刺絡は驚くような効果を示すことが多い
60代♀
主訴:疲れやすくこむら返りが起こりやすい
右下腿陽輔あたりに1円玉程度の細絡(静脈の微細な毛細血管が網状に広がっている)
を認め吸角で刺絡をすると、10回も吸角を取り換えるほど瘀血が大量に出た
その後体全体が軽くなり、よく動けるようになって大変喜ばれる
瘀血証に対する細絡刺絡は驚くような効果を示すことが多い
50代♀
1ヶ月に一度来院される20年来の患者さん
1週間前から目の痒みで眼科で診てもらい
アレルギーが原因と言われ、点眼薬を使うもスッキリしない
望診で上眼瞼が黒ずんでいる
舌下静脈は怒張
瘀血と肝陽上亢と診たて
百会から刺絡をすると暗紅色の血液が排出
直後に頭と眼がスッキリし、上眼瞼の黒ずみも薄くなる
アレルギーという外因ではなく
瘀血という内因が目の痒みの原因であった
アレルギー疾患は東洋医学の弁証論治がしっくりくる
瘀血とは滞った血液のこと
体を冷やすこともあれば、内熱や痛みの原因にもなる
最近寒さが続くので寒邪を受け瘀血による痛みの疾患がが多い
最も有効で速効性があるのは”刺絡”といい経穴から血を抜く手技
この二日間で多くの患者さんで処置をした
根本的な治療は本治法として寒邪という邪気を受けにくい身体にすることが大切
細絡の写真
「細絡」とは皮膚の極めて表層に現われる毛細血管で
形状は多種多様で、網状。放射線状・線状・点状である
色は赤色・暗紅色・紫色・暗紫色等を呈する
効果のある細絡を見つけるには細絡を細い棒などで圧迫して
血液の移動が認められるかどうかを確認すればよい
写真の右側の鍼で示した部位が効果の出そうな「細絡」である
鍼で刺激して指で絞ったり、吸玉をかけてり吸引して
勢いよく血液が放出すると様々な疾患に著効を示す
[hrrp://www.n-acp.com]
吸角刺絡の器具
「吸角刺絡」とはお血症の患者さんに対して
通常の鍼治療で改善が見られない場合に
頑固な肩こり、背部痛、腰痛などに対して
局所的に鍼で刺激したうえで写真のような
器具を用いて皮膚から血液を吸い上げる治療法である
頑固で慢性的なお血症のひとは一度の処置で充分な血液が
吸引できないこともあるが、ほとんどの患者さんでは
治療直後に今までなかった爽快感、軽さを実感し
自覚症状が消失、或いは著しく軽減するといった劇的な効果をもたらす
但し、この治療を選択するか否かはあくまで体表観察や
虚実の鑑別を慎重にしたうえで決めることが大切である
http://wwwn.n-acp.com
井穴刺絡の実際
井穴刺絡の臨床応用
井穴刺絡は弁証が正しければ治療直後に著効を示す
指先にわずかに鍼を打って出血させたのが上の写真
【非常によく効く適応症】
ものもらい・扁桃腺炎・喉の閉塞感・風邪による発熱
咽頭痛・結膜下出血・中耳炎・軽度の狭心症・しもやけ
以上」の疾患にはほとんど1回の処置で著効を示す
この治法は「清熱」熱を冷ます治療である
刺絡(しらく)とは経穴(ツボ)に対して
少量の出血をせしめる手技である
井穴刺絡:指の末端の爪の根元の経穴を井穴という
吸角刺絡:お血が停滞している体幹の経穴に対して使う手技
細絡刺絡:細絡という暗紅色の非常に細い毛細血管が皮膚表面に浮いているところ
以上3種の手技があり、症状や治法によって使い分けるが
症としては「熱・お血」に対して使う治法で「清熱・駆お血」となる
適応症は多く症例も非常に多いので次に解説したい
〒468-0023
名古屋市天白区御前場町(ごぜんばちょう)13番地
(052)804-8190
月:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
火:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
水:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
木:休み
金:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
土:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00
日:休み
祝日:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00