休診日変更のお知らせ

【休診日の変更のお知らせ】

10月29日(月)診療
  30日(火)診療
  31日(水)休診
11月1日(木)診療
   2日(金)診療

3日(土)休診

   4日(日)休診
 

11月3日4日

第29回在宅医療学会学術大会参加の為

休診日診療日が変更になります

院内勉強会

久しぶりのブログの更新です

今夜は院内勉強会

テーマは「問診のポイント」

今春の新卒スタッフの基本スキル研修はほぼ終了

月間30~50人来院される新患の初診問診は

新人スタッフも徐々に始まった

約1時間かかる初診問診は二度と同じケースはない

「主訴・随伴症状」に始まる情報収集は

西洋医学的病態把握をするための情報

中医学的診断に導くための情報

心理社会的な背景等々

様々な情報を患者様から引き出す必要があり

スムーズに聞き出すことはとても難しい

しかし最も重要なことは

問診が終わった後に

患者様から「自分の苦痛を理解してもらった」

という満足感を感じていただく

これができて半人前

つぎに

治療担当者に十分な情報を引き継ぐことができ

担当者の追加問診が必要なくなれば一人前

そこに至るまで数百人の経験が必要と考えている

今夜は長岡哲輝先生が

初心者向けの「問診のポイント」を解説

ベテランスタッフも基本の確認

皆でディスカッション

明治国際医療大学発の新しい風を期待・・・

休診案内

8月16日~22日

休診させて頂きますので

ブログもしばらくはお休みさせていただきます。

立秋とは名ばかりの猛暑が続きますが、

皆様お身体くれぐれもご自愛くださいませ

くいしばり(TCH)の症例

50代女性

主 訴:上肢のしびれ・痛み・筋力低下(患側の握力10㎏)

現病歴:半年前から発症、内科で心疾患の疑いで精査し異常なし

    整形外科で頸椎のMRI検査で軽度の頸椎椎間板ヘルニアの診断

    脳神経外科で胸郭出口症候群の診断「手術をしないと治らない」といわれ躊躇する

    大阪で北辰会講師の鍼灸治療を受け、NRS10→6に軽減するがそれ以上治らない

    しびれと握力低下が酷くなり「生きているのが辛い」とまで考えるようになる

経 過:身内の紹介で大阪から名古屋に来ていただき

    3回の鍼治療でほぼ主訴は消失 握力10㎏→25㎏にアップ

    根本原因は歯の軽度のくいしばり(TCH)と考えた

    外側翼突筋への刺鍼で短期間で主訴は著しく改善

    大阪での質の高い鍼灸治療のベースがあってのことではあるが

予防は日頃から歯のくいしばりを意識し、歯と歯が当たらないように注意すること

考 察:難治性の慢性疼痛疾患、特に上半身の疾患は

    必ず歯並びと嚙み合わせをチェック

    通常の鍼治療に抵抗する場合は

    外側翼突筋へのアプローチを試してみる価値は大いにあると思う

    
    親くしている矯正歯科医師によると

    嚙み合わせに異常がない人は10%以下!とのこと!

エクオールとは

エクオールとは

大豆や大豆製品に含まれる大豆イソフラボンが

腸内細菌によって代謝されてできる成分

エストロゲンと同じような働きがあるので

女性は閉経前から大豆製品を積極的に摂取することが推奨される

ただし、体内でエクオールをつくれるのは

日本人の約半分だといわれている

体内で産生できない場合は

サプリメントでエクオールそのものを摂取することも可能

体内でエクオールをつくれるかを調べる検査キットもあるそうなので

取り寄せて調べることも一考・・・

更年期以降の手の痛み

卵巣でつくられるエストロゲンは

子宮内膜、乳腺、血管、気道、

関節包、腱鞘、靱帯などに存在し

「エストロゲン受容体」と結合することで

関節、靱帯、腱鞘腱等の腫れを抑制する効果があるとされている

更年期や産後の授乳期にはエストロゲンが急激に減少するので

その保護機能が失われ

手の関節の痛みや、しびれ、腫れといった症状が発症する

手の外科疾患である病院を受診する患者さんの

9割が女性で、多くは更年期以降であるという

このことは手の外科疾患に女性ホルモンのアンバランスが

大きな影響を及ぼしている可能性を示唆する

手の外科手術の半数以上は

腱鞘炎(バネ指・ドゥケルバン腱鞘炎)

手根管症候群

ヘバーデン結節

プシャール結節

母指CM関節炎

以上5疾患だという

何れの疾患もエストロゲンの減少に起因すると考えられている・・・

軽い熱中症の疑い

通院中の80代の患者さん

電話があって

今日の昼から食欲なく

昼にキウイを食べた後に下痢

口の中がしびれる

身体がえらいのでなんとか診て欲しい

急遽来てもらう

脈診:浮弦数

舌診:紅舌厚い乾燥した白苔

上下肢躯幹どこを触れても熱い

BP168/81 P98 体温36.4℃

熱中症になりかけの状態

陰液不足で虚熱が亢進

滋陰清熱の処置

※この猛暑でもエアコンは使わず

扇風機だけで寝ている!

昨夜は暑くて汗をかき夜中に3回も着替えた

どうしてエアコンを使わないのかを尋ねたら

風邪をひくのが嫌で夜は使っていないとのこと!

水分も全然足りていない

高齢者は異常な暑さに鈍感になっている一例・・・

フェザータッチの勉強会

昨日開催されたフェザータッチの勉強会

鍼灸学校在学生10人に対して

60分の座学

当院で行っている中医学による

四診(望診・聞診・問診・切診)の解説

皮膚疾患の症例報告3例

舌診の変化のあった症例6例

休憩後に

2時間4チームに分かれて

原穴診・腹診・背候診を

主に虚を捉えるフェザータッチの触診を伝授

教えた手の感触を忘れないでいて欲しい・・・

不明熱寛解

患 者:50代男性

主 訴:微熱が半年続く・両下肢がだるい

    
現病歴:X年2月頃から37.0℃~38.0℃の微熱が続き

    大学病院で精密検査を受けるが異常は認められない

    カロナール内服しても変化がない

脈 診:滑弦

舌 診:暗紅色・厚白膩苔

弁 証:湿熱内蘊

処 置:合谷、陰陵泉で清熱利湿をし、陰陵泉に左右整えの灸

養生指導:毎日摂取する2ℓの水分の殆どが
   
     ジュースやカフェオレ等糖分を大量に含む飲料と判明

     初診翌日から水とお茶に変えていただく

経 過:ジュース・カフェオレを止めてから下肢のだるさは半減

    微熱は数回の鍼灸治療で気にならなくなる

    下肢のだるさも消失

   
    肝欝と飲食不摂生が根本原因の症例

高齢者の熱中症対策

少しだけ猛暑が落ち着いたと思ったら

大型台風の接近

自然災害には充分警戒が必要

来週はまた猛暑に戻るそうだ

中高年者にとくに多い

熱中症に注意が必要なタイプを

東洋医学では「陰虚」という

身体の陰液(水の成分)が足りないと

東洋医学では「陰液不足」になり

熱がこもりやすくなる

そうかといって

水分をがぶがぶ飲むと

胃腸も弱るので

滋陰清熱に加え

脾胃を補う治療もしている

これで結構予防ができるが

汗をかきすぎると「陰虚」が酷くなるので

高麗者は体力を温存することが大切

舌診では「陰虚」では舌の苔が少なく

舌の色が赤みが濃くなり

舌にひび割れ(裂紋)がで出ることもある

そのうえ舌の先が赤みがきつくなり

手足頭体幹が火照っていたら要注意

身体を速やかに冷やして

水分、塩分を補給し

場合によっては躊躇わずに救急車を・・・