院内勉強会

今夜は院内勉強会

①院長からスタッフへの連絡事項

②13日の名大公開RTDの報告

③12日聖霊病院でのモクサアフリカ講演の聴講報告

④体表観察実技

⑤最近温灸が多くモグサの煙で換気扇のフィルター詰りのため

 スタッフはフィルター交換

10名が参加予定

結婚8年目で妊娠!

39才挙児希望

結婚後8年間一度妊娠するも初期に流産

以後タイミング法~人工授精~体外受精を3回するも妊娠に至らない

当院受診3ヶ月4回目の体外受精で妊娠確認

結婚8年目で念願の妊娠に至り経過は順調

胚移植の2日前まで補腎の鍼と

子宮穴に生姜灸を続けていた結果

胚移植後の子宮内膜の厚さは12㎜

今までで最も厚くなっていたとのこと

子宮穴への生姜灸は卵巣動脈と子宮内膜の血流を促す

結果として質の高い卵子が採取でき

子宮内膜が厚くなることで着床を促す作用が確認できたと考える

名大第1回公開RTD

昨日は日本初の

公開ラウンドテーブルディスカッション

80名の聴衆の前で

20名の名大統合ヘルスケアチームが2つの症例検討

誰も見たことがないディスカッションについて

参加者からは多くの質問やご意見を伺うことができた

「どこに行っても治らない患者さんにとって

20人のメンバーが真剣に討論していることは

大きな安心感に繋がる」

名大病院の某医師からは

「血圧が高いから問診もせずに降圧剤を出す

血糖値が高いから生活習慣を聞かずに血藤降下剤を出す

このような医療とは言えない医療行為が多く行われていることを憂いている」

統合医療の先駆者の織田医師は

「鍼灸師が集める膨大な患者さん情報を

名大病院とオンラインでつながる電子カルテが完成した

数万人と言われる開業鍼灸師が使うことで

患者さん情報のデーターベースが主治医と共有でき

鍼灸治療経過を集積することが鍼灸のエビデンスとなる」

と熱く語られた

最後は懇親会で盛り上がって

チームとしての一体感を強く感じた一日であった

このチームの医師たちは本当に素晴らしい

開業医との連携その2

圧迫骨折の疑いの患者さん宅に往診中

主治医の医師から電話で問い合わせがあった

X-P検査では異常はないが叩打痛が認められること

骨密度が半年間で急激に低下していること等の現況をお伝えしたところ

骨粗鬆症の薬を見直して処方していただけることになり

「鍼灸治療が一番良いので長岡先生には是非継続して治療をお願いします」と主治医

喜ばれたのは患者さん

「信頼している医師と鍼灸師がこういった連携を取ってもらえることがとても嬉しい」

と安心された様子

こういった医療連携こそ患者さん中心の真の「統合医療」と言える

明日は名大医学部で日本初の「公開ラウンドテーブルディスカッション」

傍聴する医療従事者は100人と満員御礼

自分はケース2の症例の発表を任されているので

名大医学部総合診療科統合医療研究チームの一員として

公開RTDを成功させるために頑張りたい

開業医との連携

近隣の開業医との連携は

28年前から取り組んできた

お蔭で保険治療の同意書の発行については

ほぼ円滑にできている

最近ではできるだけ治療経過も報告するようにしており

鍼灸への見方も変わってきているように感じる

難治性の坐骨神経痛の患者さんを

「長岡先生に診てもらえばいい!」

と医師が鍼灸治療を勧めてくれることが最近あった

鍼灸治療というより「長岡に紹介すれば安心」

と思っていただいているのでとても嬉しく思う

院内勉強会

今夜の院内勉強会は

①WFAS参加報告

②問診トレーニング

③体表観察

参加者10人

21:00~22:30

院内勉強会は開業以来続けている大切な時間

風邪にご注意

昨日までの寒さで

風邪の患者さんが多い

殆ど風寒表証なので

合谷や外関の鍼

少商の刺絡で殆ど早期に寛解する

寒気を感じ,熱がなければ

肩甲骨の間の上の方に

カイロを貼って温めると初期で収まることが多いので

風邪をひきやすい人は、貼るカイロは常備しておくと良い

但し寝るときは禁忌です

モクサアフリカの活動

世界鍼灸学会連合会学術大会に参加して

世界中の鍼灸に関わる人々の研究や交流ができたことは大きな収穫だった

なかでも注目したのは

アフリカで蔓延している結核とエイズの撲滅に向けて

お灸を広める医療ボランティア活動を続けている

「モクサアフリカ」という団体の報告だった

アフリカで蔓延している結核・薬剤耐性結核に対して

足三里にお灸することによって結核が治っていくことを経験

RCTの結果によりお灸が素晴らしい効果をあげることが証明された

僅か数人の鍼灸師が南アフリカやウガンダに赴き

現地の看護師を通してお灸の指導をし

お灸の技術を覚えた看護師が

患者さんに伝え、患者さんが自ら毎日お灸をして健康を取り戻している

抗生剤に比べるとお灸は比較できないほど安い医療

一年間のモグサ代が1週間分の抗生剤と同等のコストで

しかも副作用はほとんどなく安全で、感染症のリスクがなく

感染症を治すことができる究極の医療がお灸なのだ

11月12日名古屋市聖霊病院でモクサアフリカの創設者

マリーン・ヤングさんの講演会があるので(無料)

興味がある方は是非参加を

[http://moxafrica-japan.strikingly.com/]

高プロラクチン血症の不妊に鍼は有効

英国ザ・サン紙は9月9日付の記事で

臨床研究における高プロラクチン血症の不妊治療で

鍼が投薬よりも2倍近く妊娠率を向上させることが明らかになったと伝えた

記事が取り上げたのは医学誌「Journal of Clinical Acupuncture」

最新号に掲載された中国雲南省立病院の研究チームによる臨床研究結果

研究では、高プロラクチン血症の不妊治療を受けている患者60名を対象に

週に1回30分の鍼治療を受ける群と

毎食後1回の投薬治療を受ける群でその妊娠率を比較した

治療後の1年間にわたる追跡調査の結果

鍼治療群の妊娠率が43%であったのに対して

投薬治療群が20%であったと報告している

また、投薬群の63%が強い副作用を訴えたのに対し

鍼治療はほとんど副作用の訴えがなかったと伝えている

高プロラクチン血症で妊娠を希望するカップルにはトピックニュースであり

我々が患者さんを診る際に示すデータとして有益な情報だ

明日はWFAS世界鍼灸連合学術大会参加の為ブログはお休みします

鍼灸学校教育改革

以前から声高に叫んでいた鍼灸学校の教育改革が

2年後から導入されることになった

3年間の総単位数の引き上げに伴い

臨床実習を1単位から4単位に拡充

臨書実習受け入れ鍼灸院を選定し登録することになるが

果たしてどれだけの鍼灸院が届け出るのか興味深い

受け容れる我々の資質も問われることになろう

当院は10数年前から学生の臨床見学生を受け容れているが

臨床実習が義務化されると、見学生の質のばらつきが出ることは懸念材料といえる

社会人として身に付けるべきマナー

医療人としての心構えなどをしっかりと教育してから

送り出して欲しいと切に願う