ナイチンゲールと東洋医学:「自然治癒力」の考え方

ナイチンゲールといえば、近代看護の母。
彼女の著書『看護覚え書』を読んでみると、ただの看護の教科書ではありません。

実は、東洋医学や鍼灸が大切にしている「自然治癒力」の考えと、とてもよく似た部分があります。

たとえば彼女はこう言っています。

「看護とは、自然が人間を癒すのを助けること」

人間には本来、自分を癒す力が備わっています。

それを引き出すのが、看護であると言っています。

これは、東洋医学の考えかたと繋がります。

鍼をしたり、お灸をすえたりすることは、気の巡りを整え、「治る」をそっと後押ししているのです。

そしてもう一つ、大事なのが“環境”。

ナイチンゲールは、清潔・換気・静けさなど、環境整備の重要性を何度も説いています。

鍼灸院でも、まさに同じ。

  • 清潔な空間
  • しっかり換気された部屋
  • 人の気配を感じられる、安心感のある雰囲気

私たちも、来てくださる方がホッとできるように、こうした環境づくりに力を入れています。

「病気を治す」のではなく「体が治ろうとする力を支える」
この視点は、看護にも鍼灸にも、すべての対人援助に必要な視点です。

もし『看護覚え書』をまだ読んだことがない方は、ぜひ一度読んでみてください。

鍼灸や東洋医学に興味のある方なら、きっと新しい発見がありますよ。