美容鍼の効能

治療で通っていた女性の患者さんの病気が治ってくると

美容鍼に興味を持ち、体のケア+お顔のケアをされる方が

50才以降の方に増えてきている

施術直後に皮膚のたるみは改善

まぶたが良く開き、リフトアップする

嬉しいので表情が明るく豊かになる

ココロのケアにも繋がるので

体の不調の治療+美容鍼は特に女性におススメできる

胃の気の脈診

東洋医学の診察法で最も重要と言えるのは「脈診」である

左右の橈骨動脈の脈の状態を診ることで”生気の虚実”を伺う

脈を診ずして鍼を打ってはならない

脈診については解説すると一冊の本ができるので

ここでは重要なことを記する

”胃の気”を診ることができるのは脈診のみである

≪素問≫平人気象論

胃の気の有無は生死にかかわる

≪蘭室秘蔵≫脾胃論

胃の気の不足こそ百病の大元

≪医宗必読≫

身体を健全に養うには胃の気は不可欠

中国の古典医学書には多くの”胃の気”についての記述がみられる

巧みな鍼の技術は”胃の気を補う”ことで養われるともいえる

95歳の脳梗塞の患者さん

意識はなく医師はもっても2週間と言った

親族は葬儀の準備をしていた

脈診すると”胃の気”大いにあり

当分大丈夫と判断した

驚くことに1年たった今では呼びかけにこたえ、

車いすに座れるほどになった

もうじき96歳を迎えようとしている

糖尿病とHbA1c

厚労省の平成19年の国民健康・栄養調査によると

「糖尿病が強く疑われる人」は890万人

「糖尿病の可能性を否定できない人」は1,320万人

合わせて全国に2,210万人もの糖尿病の罹患が推定されている

しかも、糖尿病が疑われる人の約4割はほとんど治療を受けたことがない人だ。

糖尿病の約95%は2型糖尿病で、このタイプが鍼灸治療の適応患者と考える

50代♀

主訴:足底のしびれ・糖尿病

脈診・沈虚・一息4至

舌診:淡紅・白膩苔

腹診:脾募の邪

背候診:脾兪の虚

弁 証:脾虚

治 則:健脾

治 法:三陰交・脾兪等への少数鍼治療

経 過:足底のしびれは消失

    HbA1c 初診時10.0 第11診目でHbA1cが7.9に低下し、主治医が驚いたとのこと

    血糖値は検査中

考 察:2型糖尿病に対して脾虚を補う鍼治療により、糖代謝が改善しHbA1cの低下につながった

[http://www.n-acp.com]

この季節の眩暈

最近眩暈を訴える患者さんが多い

大暑を過ぎても太平洋高気圧の勢力が弱く

日本列島は気圧の谷に長らくおかれている

寒湿邪によって上熱下寒で上焦に気が昇ることが多いが

発症のきっかけは”ストレス”が最も多い

詳しく問診すると大きなストレスにさらされていることを知る

問診するだけで治療になるので真摯な”傾聴”を心がけている

鍼治療は百会、太衝、後谿、滑肉門、等を選択して取穴する

効果は多くは速効性があるが、数回の治療が必要な場合もある

眩暈の症例は非常に多く、得意としているので発作が治まり

外来受診できるようであれば早期の治療をお勧めする

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