白露

今日は二四節気の白露

白露とは 「陰気ようやく重なり、露凝って白し」

ということから名付けられ

秋が本格的に到来し草花に朝露がつくようになるという意味

8月の猛烈な暑さがおさまり

朝晩は涼しさを感じるようになった

秋雨前線が東に移動中なので

これからは周期的に移動性高気圧と

寒冷前線が交互に入れ替わる

暑邪が去って気温が急に下がる時は

風寒邪の影響で、呼吸器系、消化器系の病気に注意が必要

冷飲を避けて、羽織るものを一枚持ち歩くとよい

パニック障害と鍼灸

パニック障害は近年増加しているメンタル疾患のひとつ

発作は、満員電車などの人が混雑している閉鎖的な狭い空間

車道や広場などを歩行中に突然、強いストレスを覚え

動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状と空間認知

(空間等の情報を収集する力)による強烈な不安感に襲われる

漠然とした不安と空間の圧迫感や動悸

呼吸困難等でパニックに陥り

「倒れて死ぬのではないか?」などの恐怖感を覚える人が少なくない

自律神経症状以外にも手足のしびれやけいれん

吐き気、胸部圧迫のような息苦しさなどがあるが

それ自体が生命身体に危険を及ぼすものではない

米国では10人に3人は経験があると言われているが

わが国では罹患率のデーターはない

当院でも来院患者さんは増加傾向にある

多くは心療内科受診中なので

抗不安薬や催眠鎮静剤、抗鬱剤等を内服中だ

中医学では心肝の気の乱れとして診たて

鍼治療が良く効くので徐々に減薬が可能

心理社会的な病気の背景を捉えることも大切なので

患者さんが病の原因を気づくことができれば更に効果は上がる

パニック障害は東洋医学で克服できることを多くの人に知って欲しい

生活風土によるアトピー性皮膚炎

ベトナムに転勤になった、アトピー性皮膚炎と喘息持ちの方の話

ベトナムに住むようになって病気は完治した、かに思えた

が、たまに日本に帰ると一気に悪化するという

ベトナムは亜熱帯で高温多湿

最高気温は40°湿度80%が普通とのこと

当然発汗量は多い

ところが、日本に帰国すると今年の猛暑でも

ほとんど発汗しないという

アトピー、喘息は猛烈に悪化する

病理は”内熱”だ

ベトナムの高温多湿の環境でも多量の発汗によって

内熱は生じないので発症しない

日本程度の高温多湿では発汗しないために

内熱が生じ悪化する